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久野歯科医院コラム

お口の中にできるがんについて

常滑市の歯医者、久野歯科医院です。
皆様の役に立つ情報をお届けいたします。

 

そもそもがんとはなに?

がんは腫瘍の1種で、腫瘍とは生理的な組織細胞が何らかの原因によって本来の生物学的な性格を変え
非可逆的な無秩序で無目的に過剰増殖を示すようになった状態をいいます。

腫瘍は多少にかかわらず発生した臓器や体に影響を及ぼしますが、
特に影響の著しいものとそうでないものに区別されます。

体に影響を著しく及ぼすものを悪性腫瘍といい、そうでないものを良性腫瘍と呼んでいます。

現在、臨床診断をする上で決め手として広く利用されているのは
生検材料による組織診、細胞診ですが形の上で良性と悪性を見分ける目安には

  • ● 悪性腫瘍は良性腫瘍に比べて一般に異型性が強い
  • ● 悪性腫瘍は液体が染み出るように周囲に発育拡大していく(境界が不明瞭)、
  • ● 良性腫瘍は拡張性の発育をする(境界が明瞭)
  • ● 一般的に悪性腫瘍は転移するが、良性腫瘍は転移しない
  • ● 悪性腫瘍はしばしば再発する良性腫瘍は再発を認めない
  • ● 悪性腫瘍は良性腫瘍にくらべて発育の速度が速い

などの事柄が挙げられます。

悪性腫瘍には
上皮に由来するもの(悪性上皮性腫瘍)
上皮に由来していないもの(悪性非上皮性腫瘍)に分けられます。

悪性上皮性腫瘍のものを癌腫と言い、悪性非上皮性腫瘍を肉腫と呼びます。
一般的には悪性腫瘍のことを「がん」と呼ぶことが多いです。
また組織の分化の程度により、がんのなかでも悪性度の低いものから高いものまで様々です。

 

口の中にもがんができるの?  口腔がんとは

お口の中にできるがん(口腔がん)は扁平上皮がんと呼ばれる種類のがんで、
舌、舌の下の柔らかい部分(口腔底)歯肉、頬の内側の粘膜、
上あご(口蓋)などのピンク色の部分にできます。

よくできる場所(好発部位)舌と歯肉で口腔がんの70%を占めています。

白くやや硬さのある白板症は、6%〜10%はがん化します。
さらに赤みの混在した紅板症では50%が、がん化するとの報告があり、
口腔がんの死亡率はがん全体の2%ぐらいですが、その数は30年前の3倍に増加しています。

男性と女性を比較すれば3:2の割合で男性に多くみられ、
好発年齢は50歳以上で80%を占めています。

口腔がんも他のがんと同様に早期発見と早期治療がとても重要
他のがんと同様に進行すれば命を落としかねません。

口腔がんは日頃から注意をすれば早期発見が可能です。

現在は歯科医院での治療時や定期健診のときに歯科医師が発見することが多く、
耳鼻咽喉科の医師が舌がんを発見することもあります。

しかし歯科に受診するときにはすでに進行しているケースも多くみられます。

口腔がんの治療後の5年生存率は60%〜80%
早期に発見して治療ができれば90%以上の生存率がのぞめます。

がんの進行範囲が拡大しますと咀嚼機能の障害ばかりでなく
審美的な障害、発音障害などの後遺症を生じる可能性が高くなります。

 

口腔がんにならないようにするにはどうする? 口腔がんの予防法

口腔がんにならないようにするには慢性的な刺激が大敵となります。

● 刺激物(煙草とアルコールなど)は控えましょう。
喫煙者は煙草を吸わない人の数倍も口腔がんに罹りやすくなります。
食道がんなどで知られていますが口腔がんもアルコール度数の高いお酒を
水で割らずストレートで飲むと発ガンのリスクがあがります。
喫煙は口腔粘膜を貧血状態にしたり傷を治しにくくします。

● むし歯や歯周病、合わない入れ歯放置しないようにしましょう。
むし歯でかけた歯や傾いて歯肉に当たっている歯、縁が歯と適合していない詰め物や
被せものなどは舌や粘膜への慢性的な刺激となり危険です。
合っていない入れ歯の使用も同様に危険です。
合っていない入れ歯の長期使用では義歯性線維種との区別も必要になってきます。

● お口の中を清潔に保ちましょう。
口腔がんの患者さんのうち25%以上の方は煙草を吸いません。
煙草は口腔がんの発症リスクにはなりますが決定的なものではありません。
煙草を吸わないからといって安心はできません。
口腔がんを見つけるには自分でお口の中を見てチェックすることと歯科医院で健診を受けることをすすめます。

 

歯科医院での健診・診査の手順

常滑の歯科、矯正歯科の久野歯科医院で行っている口腔がん検診の健診・診査の手順は

入れ歯のある方はあらかじめ取り外していただき
歯鏡(デンタルミラー)を使用して

  • ● 下唇、下顎歯列弓の外側(下顎の口腔前庭部)を診ます。
  • ● お口を開けた状態で左側の口角、歯肉、歯肉と頬の移行部、頬の粘膜、奥歯の後方を連続的に診ていきます。
  • ● 上顎左側の歯肉、歯肉と頬の移行部、上唇、上顎歯列弓外側(上顎の口腔前庭部)を診て右側の同様の部位を診査します。
  • ● 口蓋部を診て
  • ● 舌を出してもらい舌先、舌背、舌縁、舌下と順に診ていきます。
  • ● 下顎の歯列弓の内側の歯肉、舌の下の部位(口腔底部)を診て
  • ● 最後に軟口蓋、中咽頭部口峡部を診ます。 診査の間、痛みは伴いません

 

早期発見・早期治療が大切、定期健診のすすめ

必要な治療が終了したら定期健診を希望して定期的に健診を受けましょう。

少なくとも1年に1度、できれば6ヶ月に1度はむし歯、歯周病の予防とともに健診を受けましょう。

各地町村では節目歯科健診を行っています。
大いに活用しましょう。

  • ● 治らない口内炎がある
  • ● 腫れがある
  • ● 硬いしこりがある
  • ● 白っぽい部分がある
  • ● 赤いただれがある
  • ● 口から出血がある
  • ● 歯を抜いた痕が治らない
  • ● 唇や頬、舌をかんだ傷が治らない
  • ● 入れ歯でできた傷が治らない

など2週間から3週間様子をみて、なかなか治らない傷、口内炎があれば
歯科医院を受診することをすすめます。

関連記事 :歯周病と喫煙について
:愛知県がんセンター中央病院で大腸の内視鏡検査を受けた報告
:歯周病と口腔がんについて

常滑市の歯科、矯正歯科
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