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久野歯科医院コラム

骨粗鬆症について

常滑市・知多市の歯医者、久野歯科医院です。
皆様の役に立つ情報をお届けいたします。

骨粗鬆症の患者は1280万人いると予想され、
大腿骨の近位部の骨折患者は17万5700人といわれています。

50歳代以降から急に増える傾向にあり、
女性は男性の3倍ほどおおくみられます。

女性の骨粗鬆症(閉経後骨粗鬆症)は更年期における
女性ホルモン(エストロゲン)の分泌の低下が関係しています。

しかし治療を受けているのはその1部分です(おおよそ20%)
骨は毎日絶えず入れ替わっていて
活性化、骨吸収、逆転、骨形成、休止のサイクルで代謝が行なわれています。

骨の強さ70%が骨密度30%が骨質によっています。

骨粗鬆症とは体の骨の量が減少し骨の質が悪くなり、骨がもろくなります。
その結果、腰が曲がったり骨が折れやすくなる病気です。

背骨の椎体骨折で腰や背中が痛くなり、背骨の変形で逆流性食道炎や心肺機能の低下、
移動能力をはじめとするADLの低下が大腿骨頚部骨折などの
下肢の骨折を引き起こしてQOLを低下させ命まで脅かします。

骨粗鬆症は痛みなどの自覚症状がなく、進行していきます。
そのため、骨折して初めて気がつく場合も多く見られます。

骨折の部位によっては寝たきりになる場合も多く
寝たきりの原因の第3位が骨粗鬆症による骨折です。

高齢者の骨折の95%は骨粗鬆症によるものです。
骨粗鬆症は早めの予防と治療をしっかりと行うと骨密度の減少を抑えることができて
骨折や寝たきりを防ぐことができます。

骨粗鬆症の治療について

骨粗鬆症の治療には生活指導と薬物療法があります。

生活指導には

1)カルシウムを食事から摂る
カルシウムは骨の材料です。体の中ではつくれません。
1日に600mgを摂ることがのぞましいです。
カルシウムの吸収率は食材により違いがあり
牛乳から摂るのが効率的です。

2)運動
骨は負荷がかかるとカルシウムが沈着して強くなります。
運動により血液の流れがよくなると腸で吸収されたカルシウムが骨に多く取り込まれます。

3)日光を浴びる
カルシウムの吸収にはビタミンDが必要です。
ビタミンDは食物以外に紫外線(日光)を浴びる事によって作られます。

薬物療法には

1)カルシウム薬
カルシウムの不足を補う薬です。
骨密度が上昇し椎体骨折、非椎体骨折の抑制の報告があります。

2)活性型ビタミンD
カルシウムの代謝の改善を介して骨の代謝を改善します。
骨吸収の抑制する働きと転倒抑制の効果があります。
骨密度を上昇させて椎体骨折を抑制します。

3)メナトレン
骨密度を上昇させて椎体骨折を抑制するといわれています。

4)カルシトニン
骨吸収を抑制する効果があり鎮痛作用があります。
骨密度を上昇させて椎体骨折を抑制します。

5)SERM(ラロキシフェン、バゼドキシフェン)
骨密度を上昇させて椎体骨折を抑制します。
非椎体骨折を抑制します。

6)ビスフォスホネート(BP剤)
破骨細胞の活動を阻害して骨の吸収を防ぎます。
すべての骨折を抑制します。

食道の潰瘍、顎の骨の壊死、大腿骨の非定型骨折に注意が必要です。
とても効果のある薬です。

7)副甲状腺ホルモン
骨を形成する働きがとても強く、骨の量を増やします。
自己皮下注射を行ないます。
24ヶ月継続します。24ヶ月以上は使用できません。
治療費用が高価です。

8)デノスマブ
最新の分子標的薬です。
破骨細胞の分化を抑制して強力に骨の吸収を抑制します。
骨密度の上昇があり、すべての骨折を抑制します。

6ヶ月に1度の皮下注射です。
治療費用が高価です。
低カルシウム血症、顎の骨の壊死に注意が必要です。
リウマチ治療薬のメトトレキセート(リウマトレックス、メトレート)は
続発性の骨粗鬆症を引き起こしますがデノスマブはリウマチにも利用可能になっています。

骨粗鬆症とお口との関係について

骨粗鬆症になっている方は、色々な調査の報告から健常な方とくらべて
お口の中にも違いがあることがわかってきました。

骨粗鬆症の方の90%以上が重度の歯周病になっていました。

全身の骨の量は歯を支えている周りの骨の密度と相関関係がありました。
閉経後の女性では高度の骨粗鬆症の方ほど早い時期にすべての歯が失われていました。
歯科でむし歯、歯周病の治療、親知らずの状態の確認・抜歯などのために撮影された
レントゲン写真(パノラマ)が骨粗鬆症の予備判定に活用できることがわかってきました。

この方法で50歳以上の女性の骨粗鬆症のリスクを簡単に知ることが可能になりました。

レントゲン写真の下顎の縁の部分(下顎下縁部)で予備判定が可能です。
円で囲まれた部分で予備判定ができます。

左のレントゲン写真では顎の縁の部分(下顎下縁部)の輪郭がはっきりしていて、
骨の緻密な状態も映し出されています。

一方右の写真は顎の縁の部分(下顎下縁部)の輪郭がぼけていて骨も緻密ではありません。

骨粗鬆症の治療薬のお口の中の影響について

骨粗鬆症の治療薬のビスフォスホネート系薬剤(BP剤)の登場以来、
骨粗鬆症の治療効果・成績は絶大に伸び、骨折される方が減少し、
寝たきりの防止にも非常に効果を与えています。

ビスフォスホネート系薬剤(BP剤)分子標的薬のデノスマブ(薬剤名:プラリア)
骨の吸収を抑制させ骨密度を上昇させる作用があり、
副甲状腺ホルモン(薬剤名:フォルテオ)は骨をつくる働きが強く、
骨の量も増加が顕著に起こります。

治療効果が著しいことと、投与方法、投与間隔など患者様の利便性も考慮され
フォルテオを24ヶ月使用し、その後プラリアを使用していく治療方法が採用され始めています。

しかし両者とも高価です。

内服でき、値段も適当で効果が十分認められている
ビスフォスホネート系薬剤(BP剤)も多く使用されます。

ビスフォスホネート系薬剤(BP剤)とデノスマブ(薬剤名:プラリア、ランマーク)には
注意しなければならない副作用にとして
極めてまれに顎の骨に壊死や骨髄炎を発症(ARONJ)することがあります。

顎の骨は咀嚼力や咬合力のように常に強い力が加わるために体の骨の中で最も早く代謝します。
特に下顎の骨は体の10倍の速さで生まれ変わっています(代謝しています)。

この代謝を止めて骨が蓄積して骨密度が増加するように働くのが
ビスフォスホネート系薬剤(BP剤)です。

本来ならさかんに生まれ変わってるはずの顎の骨の代謝を止めて
古い骨を温存することによって生じるひずみが骨の壊死を招くのではないかと考えられています。

顎の骨を覆っている歯ぐきの粘膜は
他の体の骨を覆っている皮膚に比べると格段に薄くデリケートです。

体の骨はよほど激しい擦過傷にでもならなければ露出することはありません。
しかし骨に裏打ちされている歯ぐきの粘膜は抜歯や入れ歯の傷などによって
破れやすく顎の骨は細菌にさらされやすい環境にあります。

むし歯が進行して歯根まで病変が波及したり、
歯周病のために細菌が顎の骨まで入り込むこともあります。

このようなリスクが重なりますと
顎の壊死が起こりやすくなることが予想されます。

内服より注射で治療されている方はより確率が高まります。

ビスフォスホネート系薬剤(BP剤)は骨粗鬆症の治療で使用されるだけではなく
乳がんや多発性骨髄腫、前立腺がんなどで抗がん剤を使用しての治療にも
使用されていますので注意が必要
です。

現在、以下の骨粗鬆症の治療薬を使用している患者様は
歯科治療の際に必ず、担当のお医者様(薬剤師の方)がだされる注意喚起のカードを
提示してくださるか申し出をお願いします。

ビスフォスホネート系薬剤(BP剤)
内服薬:フォサマック、ボナロン、ボンビバ、アクトネル、ベネット、リカルボン、ボノテオ

注射薬:ビスホナール、ゾメタ

デノスマブ(分子標的薬)
注射薬:プラリア、ランマーク

ビスフォスホネート系薬剤(BP剤)とデノスマブ(薬剤名:プラリア、ランマーク)を使用して
病気を治療している患者様は常日頃から歯や歯ぐきなどのお口の中を
清潔に保つように口腔ケア(セルフケア)を心がけて、
歯科医院において3〜4ヶ月に1回程度、口腔ケア(プロフェッショナルケア)を含む
定期的な歯科健診を受けていただくようにお願いします。

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