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久野歯科医院コラム

お口の中の細菌について

常滑市・知多市の歯医者、久野歯科医院です。
皆様の役に立つ歯周病の情報をお届けします。

お口の中には口腔内細菌がいてその種類は700種とも900種ともいわれています。このすべてが1人のお口の中にいるわけではありません。

健康な人のお口の中には30種類以上、不健康なお口の中には300種類以上の細菌が存在しています。

そのなかの数十種類が歯周病に関係している菌で、その歯周病菌の中で最も悪いといわれているのがRed Complex(3菌種)です。

Red Complexとは

歯周病菌のピラミッドの頂点に位置しているP.g菌・T.d菌・,T.f菌重度の歯周炎に最も影響を及ぼしているといわれています。

この歯周病菌のピラミッドは小学生のときに口腔常在菌のBlue・Purple・Green・Yellow Complexができあがり中学生頃にはその上にOrange Complexが積みあがり、18歳以降にさらにその上にRed Complexが積みあがって歯周病菌のピラミッドが完成します。

こうしてお口の中の細菌叢は10代で完成しますが
1度できてしまった個人の口腔フローラは簡単には変化しません。

 

歯周病の原因菌

歯周病の原因菌で注意しなければならない主なものには

● レッドコンプレックス
ポルフィロモナス・ジンジバリス(Pg: Porphyromonasu gingivalis)
トレポネーマ・デンティコーラ(T.d: Treponema denticola)
タントネレラ・フォーサイシア(T.f: Tannerella forsythia)

● グリーンコンプレックス
アグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンス(A.a: Aggregatibacter actinomycetemcomitans)
プレボテラ・インターメディア(Pi: Prevotella intermedia)

● オレンジコンプレックス
フソバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)

があります。

ポルフィロモナス・ジンジバリス(Pg: Porphyromonasu gingivalis)

ポルフィロモナス・ジンジバリス(Pg: Porphyromonasu gingivalis)は黒色色素産生性バクテオロイデス属に入り、グラム陰性偏性嫌気性菌で非芽胞産性、非運動性の桿菌です。

  •  血液培地で増殖させると褐色か黒色のコロニーをつくります。
  • ● 進行した歯周炎の病巣から検出されます。
  • ● 全身疾患との関連性を指摘されることが多く、特にアテローム性動脈硬化症からの心血管疾患、糖尿病、低体重児出産(早産)の原因になるといわれている歯周病菌です。
  • ● 最近の研究ではポルフィロモナス・ジンジバリスの菌体成分のリポ多糖体がアルツハイマー型認知症の患者の脳内で検出されるなど相関性が注目されています。

ポルフィロモナス・ジンジバリス線毛の遺伝子型にはⅠ型、Ⅰb型、Ⅱ型、Ⅲ型、Ⅳ型、Ⅴ型の6種類があり、とくにⅡ型の病原性が強力であるといわれています。Ⅱ型はポルフィロモナス・ジンジバリスが検出された歯周病の患者様の60%に検出され歯周ポケットが深い(8mm以上)の患者様では90%以上の検出率となっています。

また歯周病の発病を高めるリスク因子としても重度喫煙者の4.75倍に対し、Ⅱ型では44.44倍となっています。

トレポネーマ・デンティコーラ(T.d: Treponema denticola)

トレポネーマ・デンティコーラはらせん状の細菌で長くて細く、グラム陰性の嫌気性菌です。

  •  歯周病に罹った部位の歯肉縁下のプラークからしばしば分離されます。
  • ● 人の腸管や泌尿器、生殖器表面からも見つかり、歯周ポケット内から最も頻繁に分離されるらせん状菌です。
  • ● 食道がんの細胞から検出された報告があり、食道がんとの関連性も指摘されています。
  • ● 歯周病の活動の度合いや歯周病の重症度に関連しているという論文が多数発表されていて免疫抑制作用にかかわっているという報告もなされています。
タントネレラ・フォーサイシア(T.f: Tannerella forsythia)

タントネレラ・フォーサイシアはグラム陰性の非運動性の嫌気性桿菌です。

  • ● この細菌は歯肉炎や健康な歯肉の部位又は歯周病の軽快した部位に比べて歯周組織の破壊が激しい部位で高率に検出されます。
  • ● 深在性で活動性の高い歯周病の部位で顕著であるという報告があります。
  • ● また難治性の歯周炎の指標となる歯周病菌です。
グリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンス (A.a: Aggregatibacter actinomycetemcomitans)

グリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンスはグラム陰性の非運動性の通性嫌気性桿菌です。
歯周病菌のピラミッドのGreen Complexに属しています。

● 歯槽骨が吸収している限局性の重度歯周病の患者様の歯周ポケットから高率に検出されます。
● 血液に運ばれて心臓の弁膜について心内膜炎を起こすとも言われています。

プレボテラ・インターメディア(Pi: Prevotella intermedia)

プレボテラ・インターメディアは黒色色素産生性バクテロイデス属の細菌で単独に存在することはまれです。
歯周病菌のピラミッドのOrange Complexに属しています。

  • ● この細菌は人の女性ホルモンで発育が促進され、妊娠性歯肉炎や月経周期関連の歯肉炎の原因とされています。
  • ● 細菌の産生する内毒素が低体重児出産(早産)を引き起こす原因になるといわれています。
フソバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)

フソバクテリウム・ヌクレアタムは線状の長いグラム陰性の非運動性の嫌気性菌で
その形態から紡錘菌ともいわれています。
歯周病菌のピラミッドのOrange Complexに属しています。

  • ● プラーク形成に中心的な役割を担っています。
  • ● 他の細菌と共に凝集してバイオフィルムを形成します。
  • ● 糖の分解能がなく口臭の原因となる酪酸を産生します。
  • ● 歯周病菌の産生する酪酸は潜伏しているHIVを活性化させ、エイズを発症させるという研究報告がございます。
  • ● 大腸がんとこの細菌の関連性を報告している研究もございます。
歯周病を予防、治療して大きな病を予防しましょう

歯周病の原因は歯周病菌の感染で歯周病菌は歯周病だけではなく一見、無関係に思われるような全身的な疾患にまで関係し、私たちの体に悪影響を及ぼすことがわかっています。

毎日の生活の中でしっかりとオーラルセルフケアを行ない、歯科医院(歯医者)での定期健診時にプロフェッショナルケアを受けて歯周病菌の量を減少させ、お口の健康を保つことが命にかかわるような全身的な疾患を予防することにつながると考えています。

 

常滑市・知多市の歯科、矯正歯科
久野歯科医院 院長

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