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久野歯科医院コラム

根面う蝕について

常滑市の歯医者、久野歯科医院です。
皆様の役に立つ情報をお届けいたします。

高齢者・成人の根面う蝕と
フッ化物の応用による根面う蝕の予防について。

12歳のDMF歯数はすでに1を割り、0.6まで低下しています。
反面、高齢者の根面う蝕は非常に増加しているように感じられます。

わが国の高齢化は世界に類を見ないスピードで進行し
2015年10月1日での高齢化率(全人口に占める65歳以上の人口の割合)は26.7%です。

この影響を受けて、若い歯科の患者様は減少し高齢の患者様が多くなって来ています。
高齢者の患者様が多くなってきているだけではなく、
患者様の歯が多く残っていることもあげられます。

このように高齢化と残っている歯の数が多くなってきていて、
そのための歯周病が増加することと
根面が露出することによる根面う蝕と知覚過敏が増加する傾向が生まれてきます。

年を重ねて参りますと体に変化が起こるのと同様に
お口のなかの状態にも変化が起こってきます。

加齢が原因で唾液の分泌量も減少し(ドライマウス)
歯周病も伴って歯を支えている骨(歯槽骨)の量も全体的に減少
萎縮もみられ、歯槽骨の水平吸収が起こってきます。

その結果、歯ぐきが下がってきます(歯肉退縮)
歯槽骨に吸収が起こり歯ぐきが退縮してくると歯と歯の間に隙間が生じて、
歯の根の部分が露出してきます

歯の根の部分は歯冠部と構造が異なっていて、
歯冠部と比べて硬度が低いのでむし歯になりやすく
根の部分にできたむし歯のことを根面う蝕といいます。

むし歯菌としてストレプトコッカスミュータンスのほかに
根面う蝕ではアクチノマイセスビスコーサスが検出され、その関連性が注目されています。

根面う蝕は見つけにくく慢性経過をたどることが多く、
ひどい痛みを感じることがあまりありません。

根面部のむし歯がすすみ、大木が折れるかのように歯冠部がとれてきて、
はじめてお気づきになることもあります。

多発性の根面う蝕はお口の中で働いていた歯が歯頚部から折れてきてしまい、
歯冠部を失ってしまうことにより咬みあわせが崩壊して
食べ物が食べられなくなる状況ができて、
「低栄養」や「オーラルフレイル」の面からも深刻に捉えられています。

在宅、施設いずれの場所においても介護の現場では
今でも被介護者の根面う蝕の対応には戸惑いがあると予想されます。

将来的には今以上の根面う蝕を有する被介護者が増加していくことが予想されます。

根面う蝕にならないためには

歯科医院での定期健診時や入れ歯、歯冠修復物のメインテナンス時にフッ化物を直接歯根面に応用することと
家庭でのオーラルセルフケアでフッ化物の配合された歯磨剤を使用した歯口清掃を行うことが大切です。

今まで長い間、日本のフッ化物の濃度が1,000ppm以下に制限されてきましたが、
平成29年3月に厚生労働省はこれを超えて1,500ppmを上限とすることを承認しました。

これを受けて今後、高濃度のフッ化物配合の歯磨き剤が登場してくるでしょう。
現在は市販されている歯磨き剤のほとんどにフッ化物が配合されています。

神奈川歯科大学の荒川浩久教授がフッ化物配合の歯磨き剤の適正な使用方法を推奨しています。
フッ化物の配合された歯磨き剤のう蝕の予防効果を妨げる要因のひとつに
ブラッシング直後の水による頻繁なうがいが上げられています。

荒川先生の方法ではできるだけしばらくの間、
口の中にフッ化物をとどめてう蝕予防の効果を得ようとする方法です。

荒川先生の推奨されている
日本人向けの効果的なフッ化物配合は磨き剤の使用方法

1回の使用量:成人で0.5g以上6歳未満児は0.25gとして年齢に応じて適宜増減

使用後の先口:約15mlによる5秒間の洗口を1回

使用回数と時期:1日2回以上で朝食後と就寝前は必ず

その他:ブラッシング中の途中の吐き出しはできるだけ少なめに
    使用直後(使用後約2時間を目安)の飲食や洗口はさける継続的に使用する

(日本歯科医師会雑誌より)


ブラッシングで歯磨き剤を使用しない、使用したくない或いは
歯垢(プラーク)を落としたあとしっかりと洗口して
汚れをお口の外に出してしまいたい方にはダブルブラッシング法を推奨していらっしゃいます。

ダブルブラッシング法

ファーストブラッシング:
1回目のブラッシングでは歯磨き剤を付けないか少量付けてブラッシングを行ないその後十分に洗口する

セカンドブラッシング:
歯ブラシにフッ化物配合歯磨剤(できればジェルかフォームのように分散性の高い性質のもの)を付けて
歯面に伸ばすように使用する。約15mlによる5秒間の洗口を1回行う。

(日本歯科医師会雑誌より)


さらに各個人にあった太さの歯間ブラシにフッ化物の配合された歯磨剤をつけ、
丁寧に1本づつ歯と歯の間を通すように使用するとさらによいでしょう。

クロルヘキシジン(コンクール)などの薬液を歯間ブラシにつけての使用も効果的です。

根面う蝕に関しましても砂糖摂取のコントロールは重要です。
一日の砂糖の摂取を25g以下に抑えることで
体重の過多、病的な肥満、う蝕を予防するというもので
ケチャップ小さじ1杯には砂糖4g、1缶の砂糖入り炭酸水には40gの砂糖が含まれていると示しています。

(2015年 WHO)


中高年の方は歯間ブラシ・デンタルフロス(糸ようじ)の使用を習慣としてぜひ取り入れていただき、
フッ化物の配合された歯磨剤をつけた歯間ブラシ・デンタルフロス(糸ようじ)で
お口の手入れをすることが歯周病、根面う蝕の予防につながります。

常滑市の歯科,矯正歯科の久野歯科医院では
高齢者の歯根面にフッ化物の応用と
フッ化物の使用の指導を行っています。

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