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常滑の矯正歯科 久野歯科医院 ≫ 審美矯正について

審美矯正

審美ブラケットについて

ブラケットの種類には材質によりメタル、プラスティック、セラミックが代表的な3種です。
当院ではメタルスロット(ワイヤーの入る溝)入りのプラスティックブラケットを中心に使用しています。

透明なプラスティックブラケット、セラミックブラケットを審美ブラケットと呼ぶことがあります。
セラミックブラケットは歯の色彩にマッチするように作られています。
セラミックブラケットにホワイトコーティングを行ったワイヤー(審美ワイヤー)を使用すると目立たなくなります。

セラミックブラケットに審美ワイヤーを使用する際にはその他の装置もすべてホワイトコーティングを施したもの、透明な材質のものなど、歯の色彩にマッチしたものを使用します。

久野歯科医院では主にセラミックブラケットはTPジャパンInVu mini,3Mユニテックのクリアティを使用しています。

例:メタルブラケットによる治療(トミー社製マイクロアーチメタルブラケットを使用)

メタルブラケットは審美性に劣りますが、破折や吸水など劣化することがなく、
装置の情報が確実にワイヤーに伝わり治療が早く進みます。

その結果、治療期間も短くてすむ場合も多くあります。審美性を除けば一番信頼性のある治療法と考えます。

例:プラスティックブラケットにて治療(サンキン、オームコ社製クリアブラケットを使用)

久野歯科医院の標準的な治療に使用しています。
メタルブラケットに比べて審美性に優れています。スロット(溝)の部分は金属が使用されており、
耐久性の向上と情報伝達を確実に行なえるようにされています。スロットが金色(ゴールド色)のものもあります。
あわせてゴールド色のワイヤー治療すると見た目が軟らかくお口になじみます。

例:ゴールドスロットプラスティックブラケットとゴールド色ワイヤー、クリアスナップにて治療
(デンツプライシロナ製ゴールドスロットクリアブラケットを使用)

スロットが金色(ゴールド色)のものもあります。
あわせてゴールド色のワイヤーで治療すると見た目が明るく感じられ、軟らかくお口になじみます。
結紮にクリアスナップを使用しています。

例:プラスティックブラケットとホワイトコーティングワイヤーにて(治療中)

ブラケットポジションの変更(セラミックブラケットへの変更)を考慮に入れて治療している例です。

例:セラミックブラケットとホワイトコーティングワイヤーにて治療(前歯のみの部分矯正)
(TPオルソドンティックジャパン社製In Vuセラミックブラケットを使用)

エステティックワイヤーをセラミックブラケットに装着し保持する際に
治療の初期や後期にはゴムを使用し目立たなくしたり、捻転など確実に改善したい場合は白い結さつ線を使用して
目立たないように治療する事が可能です。

フック、コイルなど治療に使用する装置をすべて目立たないものを使用します
(パーソナルカラーマッチング、Personal Color Matching)

例:マウスピース(アライナー)による治療例

いわゆる「みえない矯正」です。
マウスピース(アライナー)装着時はマウスピースの縁は唇や頬にかくれてみえません。

提示した写真より目立たなくなります。すべてのタイプの不正咬合の患者様に適応するわけではありません。
適応症は限られます。取り外しができることが長所であり、短所です。

久野歯科医院では治療を開始する前に患者様にトライアルのアライナーを使用していただきます。
ワイヤーとブラケットによる本格矯正に比較して治療費用は割高になります。
詳しくは「見えない矯正歯科」の項目をごらんください。

舌側(裏側、リンガル)矯正について

舌側(裏側)矯正は1970年代に神奈川歯科大学の藤田欣也先生が、
世界に先駆けて装置とマッシュルームアーチを開発してはじめられました。

Kurzなど舌側(裏側)矯正に使用されるリンガルブラケットがいままで数多く開発されてきましたが
治療結果に満足のいくものがなく、歯の裏側は(舌側面)唇側(表側)にくらべて
形態が非常に変化に富んでおり、表側矯正では一般的な直接法(ダイレクトボンディング)では
対応し切れませんでした。

その後その問題を解決すべく間接法(インダイレクトボンディング)が採用されるようになりましたが、
やはり治療結果に満足ができず治療時間の延長など肉体的な患者様に負担いただく部分もあまり改善されず
舌側(裏側)矯正をおこなう歯科医にもストレスが係り、
治療法の煩雑さに見合うだけの治療結果が得られない状況が続いておりました。

現時点では舌側(裏側)矯正が唇側(表側)矯正より優れている点は患者様にとって
矯正治療装置(ブラケットとワイヤー)が見えないことが唯一の優れている点であると考えています。

現時点での舌側(裏側)矯正の問題点として患者様サイドの問題点は、
発音障害、摂食障害(食事をするときの不都合)、舌の違和感、舌の痛み、舌への口内炎(傷)、
お口の中が狭くなるなど数々の不快感が強く発生してストレスが生まれる。
治療期間が長くかかる。治療結果に難がある。治療時間(チェアータイム)が長く開口時間が長くなる。
ブラッシングがしにくいので口腔清掃がむずかしい。
これらの問題点は患者様の肉体的・精神的負担を増大させます。

治療を行う歯科医サイドの問題点は矯正治療に抜歯が必要な場合には
歯を移動させる力の配分(トルクコントロール)が難しい。
犬歯から犬歯をまとめて後方に移動させる(エンマスムーブメント)時に
バーチカルボーイング(図)エフェクトが生じやすい。

ダイレクトボンディングでは不安定でありインダイレクトボンディングでは時間がかかる、
一般的に唇側(表側)矯正よりボンディングに時間がかかる。
チェアータイム・治療の操作(ワイヤーに着脱、ワイヤーの結さつ)に時間がかかる。
下顎の舌側は唾液の影響を受けやすくブラケットがはずれやすい。

はずれた場合のリボンド(再装着)が正確さに欠ける。
ブラケットとブラケットの間の距離(インターブラケットスパン)が短いため調整が難しいなどの理由で
一般的に舌側(裏側)矯正は唇側(表側)矯正より仕上がりが悪い。
治療期間(特にレべリング)に時間がかかり治療結果に難がある。な適応症が限定されるなどがあげられます。

バーチカルボーイングエフェクトとは舌側(裏側)矯正において、
主に抜歯症例で上顎前歯部を後方に移動するときに上の前歯が垂れ込んで、
歯冠の部分が内側(舌側)に傾いて移動してしまい臼歯部の咬みあわせが不十分になってしまう現象の事で、
「ラビッティング」といわれ、舌側(裏側)矯正の欠点とされています。
これらのことを改善できると期待されているのが「デジタル化」された舌側(裏側)矯正の治療法です。

お口の中のデジタルスキャンデータから直接デジタルセットアップを行い、
そのセットアップ上でブラケットの設計をいたします(Computer Aid Design; CAD)。
その情報を基にして3次元プリンターを使用して患者様個人のための精密なカスタムブラケットを製作します。

使用するワイヤーはワイヤーをベンディングするロボットが正確に患者様個人の治療に適した
カスタムワイヤーを製作します。
お口のなかの各々の歯に正確にブラケットが装着されるためのトレーも製作されます
(Computer Aid Manufacture;CAM)。

ニューハーモニーによる舌側(裏側)矯正・リンガル矯正について

ハーモニーシステムとは最新のCAD/CAM技術とロボット工学を融合させ、
フランスの矯正歯科医のPatrick C.Curielによって考案・開発されたリンガル矯正の治療法です。

歯医者で採られた精密印象やスキャナーによるデータからデジタルセットアップを行い、
それをもとにオーダーでCAD/CAM技術により各歯の舌面にあったブラケットベースをつくって
ブラケットを作成しインダイレクトで口腔内につけます。
ブラケットはセルフライゲーションブラケットを使用しています。

セルフライゲーションブラケットであるためローフリクションで歯を早く移動させることが可能です。
ワイヤーとブラケットを結さつする必要のないセルフライゲーションブラケットを使用しているので
治療時間を短縮させることが可能です。

ハーモニーで使用するワイヤーの形状はレクタンワイヤーでブラケットスロットは
ホリゾンタルスロットといい、通常の矯正歯科治療に使用されるスロットと同様です。

ニューハーモニーをはじめとするCAD/CAMシステムはとても有効なシステムの一つですが
正しい診断が必要なことに変わりはなく、精密な歯形の型取りと正確性、
セットアップ模型などの精度とともに出来上がったリンガルブラケットを歯の正しい位置に
正確に装着することなどが大切になってきます。

カスタムワイヤーを装着しても必ず予想通りに歯が動くわけではなく、
ボーイングエフェクトが起こらないとはかぎりません。

久野歯科医院では患者様が、舌側(裏側)矯正・リンガル矯正を希望された場合通常の矯正治療と同様に
しっかりと診断し、舌側(裏側)矯正・リンガル矯正の適応症かどうか慎重に判断いたします。
久野歯科医院では患者様にとって、最良な治療結果、治療成果を提供することを
第1に考えて歯科矯正治療にあたります。

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