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常滑の矯正歯科 久野歯科医院 ≫ インプラント
日本にブローネマルクに代表されるルートフォームタイプの純チタン製インプラントが登場して30年あまり経過し、現在では一歯科医院に歯科用のCTまでも導入され、インプラント治療が一般的治療になりつつあります。ガイデッドサージュリィーで安全性の向上を図り、フラップレスサージュリィーで出血、腫れを抑えるなどインプラント治療は日々進歩しております。
しかしながら当院ではインプラントは欠損治療の第1選択ではありません。
患者様のご希望に沿いインプラント治療を最初から行う時もございますが、なるべく体に負担のかからぬ治療、なるべく費用のかからぬ治療、再治療が簡単にできる治療をめざしております。
治療が不調に終わった場合には再治療ができるように考えておかなければなりません。
たとえば患者様の持病に骨粗そう症があれば、骨塩量の測定、飲んでいる薬物の種類などに配慮が必要です。
心臓、脳血管障害の既往があればもちろんのこと、手がしびれるなどの末梢循環障害の改善のために「血液のさらさらになる」お薬を飲まれていれば内科等主治医と十分な連絡が必要になります。
リウマチ、喘息などアレルギーがあれば長年のお薬(ステロイドなど)の影響で外科的ストレスに弱くなっているかもしれません。
喫煙の習慣があれば粘膜の治癒が非常に遅れます。
歯周病がひどい場合には歯周病の治療が必要です。
インプラント体にもプラークは形成されます。
歯には歯根膜という感覚受容体が存在しますがインプラント体にはありません。
対合歯にも十分な対応が必要です。
インプラント体は非常にデリケートな一面もあり、ひとたび感染が起こればそれを阻止することが難しくなります。
最近では20年以上の長期経過例の報告も多くなりましたが、その反面インプラント周囲炎の話題も多く見受けられます。
歯科インプラントはすべての患者様に応用できるわけではありません。
歯科インプラント治療はすべての人に適用できる欠損治療のオールマイティではないのです。
それでもインプラント治療は咬合支持を失ってしまっていたり、咬合支持を失う一歩手前の状態からの臼歯部の咬合の確立には非常に効果的で
咬合の崩壊を食い止める唯一の手段であることは事実です。
隣り合った歯をいためることなく欠損の治療ができ、残っている歯を保護して歯根歯折を防止する役割も重要です。
異物感が全くなく、ご自分の歯のように使え、「何でも咬める」ことは入れ歯では到底かなえられないすばらしい長所です。
当院では骨の切削を最小限にとどめ、ドリルの使用を極力少なくし、
より安全に手術を行うためにオギュメーターという器具を使用してインプラントの手術を行います。
インプラント体はストローマン社製のITIインプラントを主に使用しております。
ITIインプラントはブローネマルクインプラントと同様に非常に信頼のおけるインプラントです。
常滑市の久野歯科医院の長期経過例を示します。
左下の奥歯の部分にインプラント治療をいたします。 |
インプラント体の歯根相当部分(フィックスチャー)を手術、埋入します。1ヶ月から3ケ月の間、骨にしっかり付くのを待ちます。 |
インプラントの歯冠相当部分(アバットメント)を装着します。 |
仮の歯をいれて経過観察をします。 |
経過が良好であれば上部構造(金属冠に相当する部分)を装着します。 |
この患者様では定期健診・インプラントのメインテナンスを行い続け、現在まで20年経過しております。(上の写真は19年経過後の写真です) |
上顎にインプラント治療を行った治療例をご紹介いたします。
左側上顎の奥歯の部位にインプラント治療をいたします。 入れ歯の治療で一番使用していただけない部位です。 |
CT撮影とともに局所のレントゲン撮影で5mm鋼球を写し込み上顎洞までの距離を把握し、インプラントのサイズを決定します。 |
インプラントのフィックスチャーが埋入されました。 十分な組織の治癒と骨との接合(オステオインテグレーション)を確認した後、約3ヶ月経過後アバットメントを装着し、上部構造体を調製します。 |
インプラント治療後の定期健診時の写真です。 この患者様ではインプラント治療後約5年を経過しております。 |
インプラント治療はすばらしい治療方法ですが、
患者様の体調や習慣、口内環境を考慮し治療をすすめる必要がございます。
久野歯科では患者様のご要望をお聞きし、適切な治療を行います。
インプラント治療についてご希望される方は、まずはご相談くださいませ。