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常滑の矯正歯科 久野歯科医院 ≫ 保定について
■矯正治療によって適正な位置に移動させた歯と顎を適正な状態に保持することをいいます。
保定は矯正治療のなかでとても大切な治療のひとつです。
動的治療により、美しく、機能的にもしっかりとしたかみ合わせが得られた歯ならびを長く維持するために保定はとても重要な治療項目です。
動的治療(ブラケット・ワイヤーなどを使用しての治療)を第1の治療、保定を第2の治療ということもあります。
保定は矯正治療の最終の処置で、保定の結果の良し悪しが矯正治療の成否を決めるといっても言い過ぎではないように思います。
■自然的保定と器械的保定の2つに分けられます。
動的治療で得られた自然の力で保持することをいいます。
筋肉の機能回復、咬合、歯周組織などがあげられます。
動的治療で得られた新しく適正な咬合状態はしばらく自然の保定力が身につくまで不安定な状態がつづきます。
自然的保定が確立するまでは器械的保定が必要となってきます。
自然的保定の条件が十分得られない時やその条件が得られるまで器械的な装置をお口の中に装着して保定をすることをいいます。
装着する装置のことを保定装置(リテーナー)といいます。
主に動的治療が終了して保定期間に移行した時に使用する装置です。
ブラケットを除去して動的治療が終了後に歯の周りの骨や改善された歯ならび、かみ合わせの安定をはかります。
(保定)
後戻りを防止します。
少しの隙間はリテーナーで閉じることも可能です。
動的治療を終了してからの1年間は歯が非常に後戻りしやすい状態なので
取り外しができるリテーナーでも最低1年間は歯を磨くとき以外は装着しましょう。
リテーナーを初めて1年ぐらいから徐々に歯の位置が落ち着いてくるので
定期的な観察をしながら徐々に利テーナーを外す時間を増やしていきます。
最初は食事の時だけ、次に3時間、次に6時間そして就寝時のみ、と言うように外す時間を延ばしていきます。
リテーナーが必要な期間は一般的に矯正装置をつけていた期間と同じくらい2年から3年といわれています。
リテーナーを外した後でも後戻りするケースがあるので
せっかく手に入れた美しい歯並びを生涯保つために決められた期間をしっかりと装着しましょう。
ベッグタイプの保定装置では唇側にラビアルボーが見えてしまいます。
特に舌側矯正やアライナーによる治療を行なえば目立ちにくいリテーナーの要望も当然高くなります。
長所:保定治療に使用される基本の保定装置です。取り外しができて、耐久性があります。
耐久性があるので長く使用することができます。少しの隙間などは閉じることができます。
短所:口蓋部を覆うので異物感が発現しやすいです。
フィックスタイプでワイヤーでできたものを舌側へ樹脂により歯の裏側に固定します。
長所:取り外しをしないのでわずらわしさがなく、異物感もありません。
短所:一部分はずれていても患者様は気づくことがないと歯の移動が起こる可能性があります。
確実な来院と定期健診が必要です。しっかりとしたお口のケアが必要です。
アライナー(マウスピース)タイプのリテーナーです。吸引形成器により透明な熱可塑性の板状の樹脂を成型して作ります。
アソアライナーによる動的矯正治療に使用した最後のアライナーをリテーナーとしても使用します。
長所:透明なので目立ちません。異物感もベッグタイプのリテーナーに比べて少ないです。
患者様に受けいられやすい装置です。保定期間以後などに生じた小さな隙間や歯の移動に対して対応が可能です。
短所:長期の使用で咬み合わせの部分にほころびが生じます。作り直しの回数が多くなります。
金属線のラビアルボーの部分が樹脂で製作され、審美性に優れています。
一般的に装着期間はブラケット除去後2年〜3年です。
保定期間は患者様の症状によりちがいます。
異物感を感じることがありますが、指示通り装着しましょう。
リテーナーを装着しないでいると後戻りを引き起こし、再治療になることがあります。
後戻りとは抜歯をして治療した方は隙間が生じたり、非抜歯で治療した方は再び叢生になる可能性があります。
装着する時には装着前にブラッシングをしっかり行ってください。
歯と歯ぐきの境目にたべかすやプラークが付着したままだとリテーナーと歯面のあいだにむし歯を誘発する可能性が高まります。
リテーナーもきれいに洗浄してください。
ワイヤーを除く本体部分はプラスチックでできています。
プラスチックは唾液、水分を吸水し、いやな臭いを発生させます。
必要に応じてリテーナー専用の洗浄剤もございます。
激しい運動時ははずしてください。
水泳ではプール内で紛失する可能性がございます。
激しい運動時には破損する可能性もございます。
リテーナーは専用のケースで保管してください。
リテーナーはお口に装着していない時は必ず専用のケースで保管してください。
保管場所を決めておかないと紛失や破損の頻度を高めてしまいます。
ペット(犬)はリテーナーが大好きです。
犬にかじられて破損することもございます。
ケースにリテーナーのない時はリテーナーはお口の中に装着されているようにしてください。
リテーナーは定期健診時に適合などをチェックします。