常滑の歯科・矯正歯科 久野歯科医院です
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大切な乳歯から永久歯への生え変わり
下顎第1大臼歯の生え変わりに始まり、第3大臼歯が生える過程には不正咬合を誘発する要素が含まれています。
乳歯から永久歯への生え変わる順序は、その時期を含めてとても大切なものとなっています
望ましい歯の交換順序
望ましい乳歯から永久歯への交換順序は上顎で第一大臼歯→中切歯→側切歯→第1小臼歯→第2小臼歯→犬歯→第2大臼歯の順で、下顎では第1大臼歯→中切歯→側切歯→犬歯→第1小臼歯→第2小臼歯→第2大臼歯の順が望ましいとされています。
実際のところでは、上顎で第1大臼歯→中切歯→側切歯→第1小臼歯→第2小臼歯→犬歯→第2大臼歯の順と、第1大臼歯→中切歯→側切歯→第1小臼歯→第2小臼歯→第2大臼歯の順がほぼ半数で、下顎では第1大臼歯→中切歯→側切歯→犬歯→第1小臼歯→第2小臼歯→第2大臼歯の順と第1大臼歯→中切歯→側切歯→第1小臼歯→犬歯→第2小臼歯→第2大臼歯の順が全体の40%以上となっています。
同じ部位の上顎の歯と下顎の歯では普通、下顎の歯が上顎の歯より先に生え変わりますが臼歯(奥歯)では必ずしもそうではありません。
不正咬合との関連について
不正咬合との関連については上顎第1大臼歯が下顎第1大臼歯より先に、また第2大臼歯が下顎より上顎が先に生えてくる型では上顎前突になりやすい傾向があります。
また反対咬合の者では上顎の生え変わりに時期が下顎の生え変わりの時期より遅延することが多いという報告があります。
第2大臼歯の生えてくる時期も大切です。第2大臼歯が犬歯、第2小臼歯より早く生えてくると歯列弓の長さが短くなってしまいます。
第2乳臼歯をむし歯で失ってしまうと、第2大臼歯が生えてくる来るときに第1大臼歯を前方へ傾斜、移動させて第二小臼歯の生えてくる場所がなくなってしまいます。
その結果、第2小臼歯は舌側か頬側に転位して生えてきてしまいます。
小臼歯が生える余地が少なく、舌側に傾いて生えている歯列弓を鞍状歯列弓といいます。
頬杖などの態癖があると歯列弓に大きく影響する場合が多くみられます。
乳歯列をむし歯から守り、健全に保つことでスムーズで円滑な乳歯から永久歯への交換が行われて健全な永久歯列が完成します