常滑の歯科・矯正歯科の久野歯科医院です
皆様に役に立つ歯の情報をわかりやすくお知らせします
歯列とは
歯は歯根膜という歯周組織を介して歯槽骨の中に植わっています
歯列とは乳歯で20本永久歯で32本が上顎と下顎に半数づつ並んで配列された状態のことを言います
歯列の成長発育の時期により乳歯の乳歯列、乳歯と永久歯の交換期の歯列の混合歯列、永久歯の永久歯列に分けられます
健全な乳歯列
乳歯ができ始める時期
乳歯ができ始めるのは、胎生の4~6か月までに始まります
歯の根ができ始めるとそのあとに歯が生えてきます
乳歯の生えてくる順番
最初に下顎の乳中切歯が生後6~7か月で生え始め、次いで上顎乳中切歯、上顎乳側切歯、下顎乳側切歯、第1乳臼歯、乳犬歯、下顎第2乳臼歯、上顎第2乳臼歯の順で生えてきます。
乳中切歯と第2乳臼歯は上顎の歯は下顎の歯より1~4か月遅れて生えてきます
乳歯列の完成
乳歯列は2歳半までに完成し、食物をよく咬めるようになります。
3歳半までにはすべての乳歯の歯根が完成されて、この時期にはすでに永久第1大臼歯の歯冠が発育していて歯根ができはじめています。
乳歯列の特徴
乳歯列弓には上下顎の前歯に生理的な隙間があります
成長するあごの大きさと乳歯の大きさ、歯の生えてくる位置などの関係によって隙間ができると思われます
よく診られるのが上顎では乳側切歯と乳犬歯の間で、下顎では乳犬歯と第1乳臼歯の間にあり、隙間のある部位が決まっていて「霊長空隙」と呼ばれています。
この霊長空隙に加えて、そのほかの生理的な空隙には成長に伴う「発育空隙」があります。
このような生理的な空隙があれば、まったく空隙の無い乳歯列も診られます。
乳歯列にみられる隙間は必ずあらわれるものではありません。
しかし隙間の存在が永久歯の前歯(まえば)だけではなく臼歯(おくば)のかみ合わせの成り立ちに影響を与えると考えられています。
空隙のある乳歯の咬み合わせは永久歯の咬み合わせの成り立ちに良い影響を与えるようです