目立たず無理せず背伸びせずの常滑の歯医者 久野歯科医院です
皆様に役に立つ歯科の情報をわかりやすくお知らせします
【2023年1月30日 (月)23:00リライト】
オーラルセルフケアについて・その4
洗口液の使用法について最新の情報をお知らせします
洗口液とは
洗口液はマウスウォッシュとも呼ばれています。
抗菌成分の配合されている洗口液は口全体の細菌数を減らすことができ、手軽で口腔内の保湿や口臭を抑制する効果もあります
また、災害時や妊娠中などブラッシングが困難な時にも使用できます
常滑の歯科、矯正歯科の久野歯科医院では「コンクールF」を使用しています。
コンクールにはグルコン酸クロルヘキシジンが0.05%配合されています。
クロルヘキシジンは歯周病菌に効果があるとされ、欧米ではよくつかわれています。
日本では腔内消毒時にアレルギーの報告があってからは現在の低濃度のものしか販売しておらず濃度の高いものは使用できません
また久野歯科医院では診察前にはエッセンシャルオイルのリステリンにて口腔内細菌・ウイルス飛散防止のために使用しています
さらにセチルピリジニウム塩化物の含有の洗口液(モンダミンハビットプロ)も歯科医院で紹介されています
それぞれ水に薄めて使うタイプや原液で使うタイプなどありますから生活習慣や好みによって使用すると良いと思います
洗口液の有効な使い方・ブラッシングと併用する
歯磨き剤と同じようにドラッグストアには数多くの種類の洗口液(マウスウォッシュ)が並んでいます。
注意したいのは,いろいろなメーカーの洗口液は予防のためのものです。
洗口液でバイオフィルムは破壊できません。
洗口液はそれぞれの持つ有効成分がお口の中にとどまることでプラークの歯面にくっつくのを抑える効果と歯肉炎の予防効果が得られます。
洗口液ガイドブックによりますと、ブラッシングをして5分以上たってから有効性が証明されている洗口液を10ml以上用いて1日2回30秒以上の洗口を行うと予防効果が期待できるそうです
アルコール含有のものに注意する
「リステリン」は古くからあるマウスウォッシュですが、アルコールが含まれており、お口に中がピリピリするものがあります。
この刺激を好まれる方もいらっしゃいますが、高齢の方の多くはドライマウスの症状がみられ、お口の中の粘膜の弱っている場合も少なくありません。
高齢の方にはノンアルコールのものや低アルコールのものが良いと思われます。
「リステリン」でもノンアルコールのものが出てきており低刺激で、細菌に対しても効果の高い評価をえています。
デンタルリンスとは
デンタルリンスとはマウスウォッシュと水歯磨き剤のことを言います。
水歯磨き剤は発泡剤、研磨剤が使用されていないので長い時間ブラッシングができることと薬剤成分が細かいところまでいきわたることなどが利点とされています。
マウスウォッシュはブラッシングの後に予防効果をアップさせるために使用します。
水歯磨き剤はブラッシング時にお口にしっかり含んで使用します。
使用目的を間違わずに選びましょう。
うがい液について
お口の中に傷があったり口内炎、急性炎症のある場合や抜歯などの手術の後の感染予防にはうがい液が使用されます。
「ポピドンヨード」と「アズレン」が代表的なうがい液です。
ポピドンヨード(イソジンなど)
ポピドンヨードは風の予防からお口の中の殺菌消毒、手指の消毒まで幅広く使用されます。
独特の風味があり患者様の中には好まない方もいらっしゃいます。
ヨードアレルギーの方には使用できません。
妊婦の方の常用しない方がよいでしょう。高齢者の口腔ケアを行う場合もドライマウスに注意が必要です。
アズレンスルホン酸ナトリウム(アズノール)
アズレンスルホン酸ナトリウムは炎症を抑える作用(抗炎症作用)を有しています。
お口の中やのどに炎症のある場合に使用すると効果的です。
ポピドンヨードように予防的に使用されることが少ないうがい液ですが、刺激もなく常滑の久野歯科医院ではポピドンヨードが種々の理由で使用できない場合に使っています。
ベンゼトニウム塩化物(ネオステリングリーン)
歯を抜いた後の感染予防に使用されています
現在までアナフィラキシーショックや創傷の治りに対して異常は認められません
ポピドンヨード、アズレンスルホン酸ナトリウム、ベンゼトニウム塩化物共に安全なお薬です
うがい液の使い方
うがい液は風邪の予防、のどの炎症の改善に使われますが、お口の中を殺菌消毒する場合にはお口に含んでお口全体にいきわたるように、なるべく長い時間「ぶくぶく」と行うと良いでしょう。
風邪の予防、のどの使用する場合はそれに加えてお口の奥の方で「ガラガラ」と行います。
久野歯科医院 院長
久野昌士