常滑の歯科、矯正歯科 久野歯科医院です
皆様に役に立つ矯正歯科の情報をわかりやすくお知らせします
子供(小児)の矯正歯科治療の開始時期
子供の矯正歯科治療はいつ頃から始めたらよいのでしょうか?
子供の歯はほぼ3年ごとに成長の段階が上がってきます。お父様、お母様、保護者の方はこの成長の段階に合わせて子供の歯ならびなどのポイントをチェックして、異常に気づいた時点で矯正歯科を行っている歯科医に相談することが大切です。
3歳ごろ
乳歯が生えそろう頃で乳歯列が完成します。
むし歯に気を付けましょう。
むし歯で乳歯が早く抜けてしまいますと、永久歯がきれいに生えてこないことがあります。
この時期は乳歯のむし歯の予防をきちんとすることがとても大切です。
食べ物、飲み物の与え方などにも注意が必要です
6歳ごろ
永久歯の前歯と第1大臼歯(6歳臼歯)が生え始めます。
上下4本の前歯の永久歯が生え始めます。
またお口の1番奥に大人の奥歯である第1大臼歯が生えてきます
永久歯の第1大臼歯は生え始めてすぐは歯の質も柔らかく成熟していないので、むし歯にしないように予防することが大切です。
前歯の隙間に舌を入れたり、指しゃぶりの癖があればこの時期に直します。
9歳ごろ
横の永久歯が(側方歯群:犬歯~第2小臼歯)が生え始める
12歳ごろ
9歳から12歳にかけては永久歯と交換ののための乳歯に抜ける順番に注意しましょう。
乳歯は左右対称の場所でおおよそ同じ時期に抜けて永久歯と交換します。片方の乳歯だけ残っていると永久歯が埋まってしまったり、横から生えてきたりと永久歯の歯ならびに影響が出ることもあります。
15歳ごろ
下顎に成長が活発になります
下顎が左右にずれていないか、長くなってきていないかなど下顎の形をチェックします。
体は身長が伸びる間は成長します。
特に男子は20歳過ぎても身長の伸びる方も多くいます。
下顎が前方へずれてきたり長きなってきた場合は骨格性の不正咬合の可能性が考えられます。
子供の矯正歯科治療の流れ
6歳ごろから予防矯正歯科治療を行い12歳ごろから本格矯正歯科治療を開始します。
乳歯列期(3歳~5歳)
むし歯の治療や鼻ずまりなどによる口呼吸、指しゃぶりなどの悪習癖などを治すのが先となります。
口呼吸が続いたり、指しゃぶりの癖が取れないと前歯がきちんとかみ合わなくなることがあります。
すでに下顎が左右にずれていたり、長くなっている場合には早く矯正歯科治療を開始することもありますが、それ以外の大半のケースではあまり神経質にならず、経過を観察していきます。
混合歯列期Ⅰ(6歳)
上下の4本の前の永久歯が生え始める時期です。
上下4本の前歯の生え方をチェックして必要があれば予防的に機能訓練を含めた矯正歯科治療を開始します。
混合歯列期Ⅱ(9歳~12歳)
必要があれば、歯やあごの正常な成長を手助けする目的でお口の中に「顎機能矯正装置」を装着します。
この装置は取り外しができるので主に寝ているときにつけます。
装置を装着することで舌の位置を正しい位置に誘導し、頬をかんだりしたが歯の間に入り込んだりするのを防ぎ正しい位置に永久歯が生えるようになります。
混合歯列期の矯正歯科治療は不正咬合を悪化させないための「予防矯正」、将来の本格矯正のための「準備矯正」の意味合いが多くあります。
混合歯列期の治療の対象となるなるのは顎の位置や機能、悪習癖の除去に重点が置かれ、機能訓練も行います。
常滑の久野歯科医院では永久歯に生え変わった時点で再度診断を行い、本格矯正へ移行するかどうかご本人、お母様、お父様、保護者の方と懇談いたします。
通常、混合歯列期の子供の矯正歯科治療ではブレース(ブラケット)は使用しません
永久歯列期(12歳~15歳)
永久歯がすべて生えそろったら「マルチブラケット法」にて本格的な矯正歯科治療を始めます。
「大人の矯正歯科」でお伝えする歯の一つ一つにブレース(ブラケット)をつけてワイヤーにて治療を進めていきます。
日常生活での注意
むし歯の予防
むし歯はどの時期の矯正歯科治療においても妨げとなりますので毎食後には必ず丁寧に歯磨きをお願いします。
大人による「仕上げ磨き」は必ず必要であると考えます。
癖を治す
指しゃぶり、舌を出す癖、口呼吸などの悪習癖、頬杖、うつぶせ寝などの態癖は矯正歯科治療の大きな妨げとなります。
子供のうちにしっかりと悪い癖を治さずに、放置しますと開咬などの大人になってからの矯正歯科治療の難易度を高めることとなってしまいます。
悪習癖は成人になりますと、取り除くことが非常に難しくなります。
矯正歯科治療は歯科医院の中だけではなく、家庭でも行われています。
しかし強引に癖をやめさせることは大きなストレスになるため子供の精神的な発達も考慮しながら機能訓練も併用して治していきます。