常滑で開業111年の歴史のある歯医者 久野歯科医院です
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お口のケアは健康寿命を延ばす
歯の役割
お口の中には歯が生えています。
親知らずを含めてお口の中に上顎16本、下顎に16本の合計32本の歯があり、親知らずの第3大臼歯を除けば28本の歯があります。
歯はお口の中に入った食物の消化を助けるようにかみ砕き食物の栄養を体内に取り込みます。
しかし歯の役割はそれだけではありません。
舌と歯で正しく発音したり表情の豊かさにも影響を与えます。
QOLの維持・向上と8020運動の成果
お口の歯が20本以下になるとうまく食事ができない、うまく会話ができない、表情が乏しくなるなどの生活の質(Quality Of Life)が大きく下がるといわれています。
「QOL」とは社会的にみた個人の生活や人生に対する満足度のことを言います。
「80歳で20本以上自分の歯を保つ」ことが、QOLの維持と向上に大きく関与します。
8020運動は多くの方の知るところになって20本以上の歯のある人の割合はこの20年で大きく伸びて平成28年の時点で75歳から84歳までの年齢の間で、51.2%となりました。
80歳の半分以上の方が20本以上の歯を有しています。
しかし85歳以上となると25.7%に低下します。
お口の機能低下は死への第1歩
お口の機能の低下は加齢による筋力の低下から始まり、最終的には要介護状態を招き、死につながってしまいます。
それは、まるでドミノを倒すかのように加齢による筋力の低下から食べこぼしが増えたり、むせる、よく咬めない、飲み込めないなどのお口の機能の低下が起こります。
食べる量が減少し、たんぱく質やミネラルの摂取が不足してさらなる筋力の低下を起こして、栄養状態が悪くなり、低栄養に陥り、要介護状態になってしまいます。
健康寿命を延ばす
健康寿命は平均寿命より男性で約9年、女性で12年短くなっています。
平均寿命と健康寿命の差を縮めることが大切です。
咬むことで健康寿命を延ばすことができます。
QOLを維持・向上させ、健康寿命を延ばすにはお口のケアが欠かせません。