常滑で112年の歴史のある歯医者 久野歯科医院です
皆様に役に立つ矯正歯科の情報をわかりやすくお知らせします
臼歯(奥歯)の部分矯正
永久歯奥歯の位置異常がありますとブラッシングをしても毛先がうまく歯に届かず歯垢プラークがたまりやすくなります。
当然お口の中の環境は悪くなり、むし歯や歯周病を誘発する原因になります。
奥歯の位置異常の原因には乳臼歯のむし歯で神経歯髄まで処置がしてあり、乳臼歯の歯の根の吸収の遅れなどで生理的な生え変わりができなかったことなどがあると起こりやすくなります。
場合によると乳歯に歯根吸収が起こらず埋伏歯となってしまうこともあり乳歯の生え変わらないのには注意が必要です。
患者様の概要
患者様は中学1年13歳の男子です
左上の奥歯に、物がたまりやすく歯ブラシをしてもうまく掃除ができないと来院されました。
上顎左側の第2小臼歯が内側に生えてきています頬側からブラシをあてても歯ブラシの毛先は第2小臼歯にあたりません。
第2小臼歯を狙って毛先を突っ込むように振動させながらのブラッシングが必要になってきます。
非常に効率が悪くブラッシングのテクニックが必要になってきます。
口蓋側は第2小臼歯より後方の第2大臼歯まで歯肉炎で歯肉が赤みを帯びています。
処置方針と治療経過
このままでは歯と歯の間の接触点の不潔息が拡大して歯と歯の間にむし歯ができる可能性が非常に高くなります。
むし歯になり修復物でむし歯を治せば、今度は修復物があるため歯周病菌の繁殖部位としてお口の中の環境が悪化する可能性があり、歯周病が進行してしまいます。
犬歯から小臼歯にブラケットをつけ第1大臼歯にチューブという装置をつけて本来第2小臼歯のあるべき位置に移動させて歯列弓内に取り込みます。
歯の移動が完了したら舌側から保定を行い、後戻りを抑えます。
治療後
歯列弓内に取り込みができました。
保定のためのワイヤーを取り除いた直後で歯肉炎が見られますが、今後はブラッシングによって改善が期待できます。
治療費用5万円、動的治療期間6か月