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常滑の矯正歯科 久野歯科医院 ≫ 院長Blog ≫ 【歯医者の豆知識】全身の健康に悪影響をあたえる口呼吸と姿勢の関係について

【歯医者の豆知識】全身の健康に悪影響をあたえる口呼吸と姿勢の関係について

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呼吸と姿勢について

口呼吸について 
口呼吸.jpg
 
呼吸とは本来、鼻から息を吸い鼻から吐く鼻呼吸が正常な状態です。
 
現在、国民の7~8割の方が口呼吸をしているといわれています。
 
マスクを使用している人はほとんど口呼吸をしていると言われていますが、ご自分で口呼吸に気づいている人は少ないのが現状のようです。
 
まずは口呼吸になっていないかチェックしてみましょう
 
□無意識に口が開いている
□食事の時にくちゃくちゃと音を立てる
□朝起きたときにのどがヒリヒリする
□歯ならびが悪い□唇がよく乾く
□口を閉じると口元が緊張してしわができる(梅干状)
□いびきや歯ぎしりがある
□口臭が気になる
□口内炎ができやすい
□煙草を吸う
□激しいスポーツをしている
□風邪をひきやすい
□猫背である
□よく扁桃腺がはれる
□唇が厚ぼったい
□寝起きが悪い
 
この中で一つでも思い当たるものがあれば口呼吸になっている可能性があります。
 
全身に悪影響を及ぼす口呼吸
 
どうして口呼吸がいけないのでしょうか?
 
空気中には、ほこりやハウスダスト、細菌、ウイルス、花粉、有害な排気ガス、PM.2.5などがふくまれています
 
鼻呼吸では鼻腔粘膜のフィルターによりその大部分が自然にろ過され、適当な温度、湿度とともにきれいな空気を肺に送り込みますが、口呼吸ではダイレクトにのどを通り、肺に有害な物質を含んだ空気が入っていきます。
 
口呼吸では口やのどが乾燥しやすく、唾液の分泌が悪くなり(ドライマウス)歯や歯ぐきにも悪影響をあたえます。
 
口呼吸は万病の元となります。
 
口や喉の乾燥はむし歯や歯周病になりやすくなります。
 
口臭やいびきの原因になります喉が炎症を起こしやすくなります。
 
唾液がでないと体が緊張していると勘違いを起こし、睡眠中に体が休まらない状態をつくりだします。
 
免疫機能が低下し自律神経を乱すためにかぜをひきやすくします。高血圧やアトピー、喘息、花粉症など様々なアレルギーの引き金となります。
 
お口の病気に悪影響を及ぼす
 
口や喉が乾燥することにより唾液の分泌が悪くなりプラーク(歯垢、汚れ)が粘着性を強化させ付着しやすくなるのでむし歯になりやすく、歯周病を悪化します。
 
唾液の潤いが減少すると雑菌が舌などに繁殖しやすく口臭の大きな原因となります。
 
舌やお口の筋力が低下することにより舌の位置が低くなるために(ロータング)前歯を舌で押すので「お口ポカン」になり歯並びが悪くなる原因となります。
 
お口の筋力の低下・緩みは顔のたるみや、しわ、2重アゴの原因になり顔貌のひずみが起きて唇が厚ぼったくなったり頬がたれるなどの変化が起こります。
 
舌の位置が低くなり(ロータング)筋力の低下は入れ歯の安定にも大きく影響をあたえます。
 
口呼吸の原因
 
なぜ、口呼吸になるのでしょうか?
 
口呼吸の原因には
 
口腔内の問題として
 
・舌の位置が低い
・歯列が狭い。
・口の回りの筋肉の弱さなどがあり、
 
鼻の問題として
・鼻詰まり
・鼻のなかの充血、腫れなどがあります。
 
喉の問題として
・アデノイド
・扁桃の肥大、
・高度の肥満などがあげられます。
 
口呼吸から鼻呼吸に正すには舌の位置の改善が重要となります。
 
歯並びが狭く矯正歯科治療を行なう場合も舌の位置が低い位置にありますと治療効果がえられず、後戻りの大きな原因となります。
 
口呼吸の改善と是正
 
舌の位置を改善するにはあいうべ体操が有効です。
 
あいうべ体操は口を大きく「あ~い~う~べ~」と動かします。(1セット)
・できるだけ大げさに、声は少しでOK!
・1セット4秒前後のゆっくりとした動作で!
・1日30セット(3分間)を目標にスタート!
・顎の痛みのある場合は「い~う~」でもOK!
 
(あいうべ体操カードより)
 
あいうべ体操は即効性はありません。
 
毎日の習慣にすることをおすすめします
 
寝るときには唇にテープを貼る事をすすめます。
 
市販のものもありますが、紙でできたやや幅のひろい絆創膏のようなものでもかまいません。
 
鼻に問題があれば耳鼻咽喉科での鼻の治療をいたします。
 
姿勢について
 
猫背になると肺を圧迫して呼吸がしづらくなります。
 
下顎が下がり、口呼吸になりやすく、胃や腸などの消化管を圧迫します。
 
スマートホン、パソコンを見下ろしている姿勢は首の筋肉に大きな負担を与え頚椎・神経・椎間板を圧迫するので首、肩を中心とした症状がおこります。
 
背中がお知りより後ろに下がるために巻き肩、猫背になるので食道や呼吸器、胃を圧迫して首とは関係のないと思われがちな様々な不調を起こします。
 
良い姿勢になるためには生活習慣の見直しが必要です。
 
スマホ猫背.jpg
 
頬杖、うつぶせ寝、足くみ、スマートホン、パソコン、ショルダーバッグを片方の方にかけるなどの習慣になっている動作が姿勢を悪くしています。
 
頬杖、うつぶせ寝は顎をずらしたり歯ならびが中に倒れこんできます。
 
足くみは骨盤が傾きます。
 
ショルダーバッグを片方にかけていると体の重心がずれて片方へ姿勢が傾きます。
 
猫背であったり、頬杖、うつぶせ寝、足くみ、スマートホン、パソコン、ショルダーバッグを片方の方にかけるなどの習慣があれば、それをやめて、姿勢を正しましょう。
 
口呼吸をやめ、鼻呼吸にかわると姿勢もよくなってきます。
 
お口ポカンの子供たちは口呼吸から鼻呼吸に変わると背筋が延び、目の輝きに変化が起こります。
 
呼吸と姿勢には因果関係があるのです。
 

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