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【歯医者の豆知識】大切な人と人のコミュニケーションの障害になってしまう口臭の原因について

患者様にご負担の少ない歯科治療に努めています 久野歯科医院です
 
皆様に役に立つ歯科の情報をわかりやすくお知らせします
 

気になるお口の臭い・口臭

 
お口の中でつくられる口臭にはおおきく、分けてお口の病気が原因である病的口臭と健康な状態でも発生する生理的口臭の二つがあります。
 
お口のにおいs.jpg
病的口臭
 
病的口臭はむし歯や歯周病などお口の中の疾患が原因で発生する口臭です。
 
生理的口臭
 
生理的口臭はお口の中に疾患がなくても生理的な現象から発生する口臭です。
 
生理的な口臭が発生して口臭がきつくなるのは唾液の分泌が大きく関係していて、朝起きたとき(起床時、早朝時)の口臭
 
睡眠中は唾液の分泌量が少なく自浄作用が低い状態となります。細菌にとっては最も活動、増殖しやすい環境にあります
 
自分が会議やプレゼンテーションなどで話したり、発表しなければならないときのような緊張する場面のとき(ストレス時、緊張時)の口臭、緊張などの精神的ストレスがありますと自律神経の交感神経が刺激され、唾液の分泌が抑制され、口腔内が乾燥して口臭が強くなります。
 
ジョギングやスポーツなどの運動時、空腹時にも発生します。
 
口臭の発生場所・部位
舌2.jpg
 
お口の中で臭いの発生する場所は舌の真ん中に当たる部位で舌背後方中央部です。
 
舌の表面は無数の小さな突起が密生していてお口の中の新陳代謝物質やたべかすがたまりやすい構造になっています。
 
口臭の発生場所
 
お口のにおいのほとんどは舌苔(ぜつたい)から発生しています。
 
舌苔とは舌の粘膜を含むお口に中の粘膜の剥がれ落ちた上皮細胞や白血球、歯肉溝の浸出液、たべかすなどが舌の表面に垢のように堆積したものです。
 
舌苔から発生するお口の臭いの成分はVSC(揮発性硫黄化合物)といわれるもので硫黄ガスの総称です。
 
VSC(揮発性硫黄化合物)の主な成分は、硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドです。
 
口臭の発生原因
 
口臭を作っているのは嫌気性の細菌です
 
お口の臭いをつくる犯人は細菌でそのなかでも嫌気性菌といわれているものです。
 
嫌気性菌は酸素を好まない細菌で舌苔の深いところや深い歯周ポケットの酸素の少ない環境で増殖します。
 
歯周病菌も嫌気性菌です。舌苔の中には細菌のえさとなる含硫アミノ酸や硫黄を含んだ、たんぱく質が豊富にあり、嫌気生菌がすみやすい環境にあります。細菌は含硫アミノ酸や硫黄を含んだたんぱく質を食べて、タンパク分解酵素活性という働きで消化しVSC(揮発性硫黄化合物)を発生させます。
 
臭いの発生するお口の状態
 
 生理的な口臭のお口の中の環境は唾液の分泌量の低下や不足による自浄作用の低下でお口の中が乾燥して一時的に嫌気生菌の好む環境に変化することで口臭が発生しやすくなります。
 
病的な口臭の口腔内環境は歯周病などの疾患によって破壊された組織や出血、排膿などは嫌気生菌の格好のえさで常に嫌気生菌が繁殖しやすく常に口臭が強くなりやすい環境にあります。
 
お口以外から発生する口臭
そのほかにお口以外から発生する口臭としては
 
飲食物による一過性の口臭:にんにくやお酒などに普組まれる臭い成分が消化吸収され、血液中に移行し肺のガス交換によって吐く息として出てきます。
 
全身疾患が原因の口臭:気管支拡張症、糖尿病、尿毒症,肝臓の疾患などが原因で発生する臭いの成分が血液中に移行して肺のガス交換によって吐く息として出てきます。
 
耳鼻咽喉科疾患が原因の口臭:扁桃腺、咽頭、副鼻腔などの炎症から臭いが発生し吐く息として出てきます。
 

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