常滑の頼れる歯医者 久野歯科医院です
皆様に役に立つ歯科の情報をわかりやすくお知らせします
入れ歯のお手入れについて
デンチャープラークについて
入れ歯には食事をすることによって油状のものから糊状のもの、固形物などが混ざり合って付着します。
これらの食べかすはお口のなかにいるカンジダ菌などのえさになります。
細菌は増殖して細菌の塊となり細菌の出す粘着物により入れ歯に強力に接着します。
この細菌の塊はデンチャープラークと呼ばれています。
デンチャープラークは口臭の原因になったり、口内炎、お口の周りの口角炎、誤嚥性肺炎の引き金の原因になったりと高齢者の命を脅かす危険性があります。
入れ歯の手入れの移り変わりについて
1980年以前は洗面台の上で入れ歯を水で洗ったり、歯磨き粉をつけてはブラシで洗っていました。
歯磨き粉とはブラシで入れ歯をこすると入れ歯の材質であるレジンというプラスティックを傷つけて入れ歯を劣化させ、できた傷の部位は細菌が繁殖しやすい環境をつくってしまいました。
1982年ごろに入れ歯洗浄剤が登場してきて細菌の除去や不活性化が科学的に抑ええることができるようになりました。
しかし物理的に義歯に付いた付着物を取るには不十分で、落としきれない状態が積み重なってくると歯石様に硬く強く入れ歯に付着してしまいます。
義歯専用のブラシもありますが、義歯を傷つける可能性も低くありません。
入れ歯の手入れの悩みなど
入れ歯の汚れをブラシで取り除いている患者様にもいればの洗浄には不自由や悩みを抱えているように思います。具体的には
・すき間に残る食べかすに毛さ気が届きにくい
・部分入れ歯の場合、金属の部分が洗いにくい
・強くこするといればの表面を傷つけてしまう
・磨くときに入れ歯を落としそうになる(破損の危険性)
・ブラシで入れ歯を掃除すること自体がめんどうだ
などがあるようです
入れ歯洗浄専用の超音波洗浄器
他方では家庭用に超音波洗浄器が登場してきましたが家庭用のものは装飾品などの洗浄を主な目的としたもので出力の低いものでした。
最近では家庭用の入れ歯専用の超音波式の入れ歯洗浄器が登場してきています。
就寝時の入れ歯の取り扱い
よく患者様から質問される事柄に就寝時の入れ歯の取り扱いについてがございます。
入れ歯は基本的には寝る時にはきれいに掃除した入れ歯は、きれいな水道水の中に入れて朝まで保管します。
寝ているときは顎の歯ぐきも休ませましょう。
歯がお口のなかに残っていて入れ歯をはずすと顎を傷つけてしまう場合などには清掃が完了した入れ歯を装着したまま就寝することを指導する場合もございます