久野歯科医院です
皆様に役に立つ歯科の情報をわかりやすくお知らせします
リラックスの方法
ストレスの解消にはリラックスすることが大切です。
ストレスはいろいろな方面に悪影響を及ぼします。
歯科に関係してくるのは顎関節症、かみしめ(クレンチング)などのブラキシズム、TCH, 歯周病、ドライマウスなどの疾患があげられます。
長期にわたるストレスは自律神経に影響を与え、肉体だけでなく脳全体を疲弊させます。
「身心一如」という言葉があります。
体を休め、リラックスさせることで精神的な疲労も和らいでいきます。
常滑の歯科、矯正歯科の久野歯科医院では次のリラックスの方法をおすすめしています。
首のストレッチ
1.後頭部から両肩の筋肉を伸ばすように前方へ頭を傾けます。
顎の先が鎖骨中央部に接するようなイメージで行ないます。
その状態を息を止めずに20秒~30秒ぐらいキープします。
後頭部から両肩の筋肉が伸びてくるのが自覚できると思います
2.今度は逆に下顎の下から首のもとの筋肉を伸ばすように後方に頭を傾けます。
頭のてっぺんを背中につけるようなイメージで行ないます。
その状態を息を止めずに20秒~30秒ぐらいキープします。
3.首を横に傾けます。
傾けた方の手で頭の横を引っ張るようにして肩から首筋の筋肉を伸ばします。
やはりその状態を息を止めずに20秒~30秒ぐらいキープします。
首筋の筋肉が伸びてくるのが自覚できると思います。左右でおこないます
筋弛緩法
筋弛緩法は筋肉を緊張させてから緩めることを行なうエドモンド・ジェイコブソン博士が考案した身心のリラックス法です。
体の一部分に意識的に継続的に力を入れて、力をすっと抜きます。
力が抜ける感覚を感じることが大切で、常日頃の生活の中での緊張度が自覚できます。
休み時間に行なったり、特に寝る前に毎日の習慣となるように行なうと効果的です。不眠治療にも応用されています。
肩、首の筋弛緩法
肩をすくめるように、体の中に首を入れるようなイメージで力をいれます。
この状態で5秒~6秒ほどキープします。肩をストンと落とすように肩の力をぬき、脱力します。力の抜けた状態を自覚します
自律訓練
自律訓練はシュルツ博士が考案した身心のリラックス法です。
姿勢をつくり、鼻から息をゆっくりと吸って口から長く細く息を吐きます。
この深呼吸を10回~20回おこない自律訓練の準備を行ないます。
背景公式言語「気持ちが落ち着いている」から第Ⅰ公式言語「両手両足が重たい」第2公式言語「両手両足が暖かい」までで十分体の身心のリラックスはできると思います。
顎関節症、クレンチング、TCHなどの方は第2公式言語まで行なった後に特殊練習として「唇は閉じて、歯は離す」などの言葉を自己暗示に使います。
不眠には寝る前に筋弛緩法の後応用すると入眠に役立ちます。禁煙にも応用が可能です
自律訓練はとてもよい身心のリラックス法ですが身に付くまでに2ヶ月~6ヶ月かかります。
頭ではわかっていても実行するには比較的ハードルの高いリラックス法かもしれません。
しかし今のストレスなどを受けている現状を打破したいと思われている方、不定愁訴が長くつづいている方、薬の量を減らしたい方などには有効なリラックス法であるとおもっています。
自律訓練に先立ってストレッチと筋弛緩法を行なうと自律訓練にスムーズにはいっていくことができるでしょう。
詳しくは当ホームページのコラム「ストレスを取り除く身心健康法 自律訓練」を参照お願いいたします。