常滑で112年の歴史のある歯医者 久野歯科医院です
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矯正歯科治療のダイレクトボンディングとインダイレクトボンディングについて(その1)
ダイレクトボンディング法とは
矯正歯科治療におけるダイレクトボンディングとはその名前の通り直接(ダイレクト)ブラケット(ブレース)を接着(ボンディング)することです。
歯の表面をリン酸などで処理して各歯にブレースを付けていきます。
昔は良い接着剤がなかったためにバンドという金属の帯を各々の歯に合わせて作成して、そのバンドにブラケットを溶接して歯につけていました。
ダイレクトボンディング法は日本で開発され発達、進歩してきた技術です。
樹脂と歯質を直接、接着させる接着技法は日進月歩で非常に発達してきています。
ダイレクトボンディング法は現在は主に通常の表側矯正(ラビアル)で使用されています。
歯面へのブラケットの接着方法と順序
・歯の表面の清掃
歯の表面にブラケットの接着を妨げるプラークなどの汚れを除去するためにフッ化物の含まれていない清掃剤で歯の表面の清掃を行ないます。
一般的な歯磨き剤にはほとんどフッ化物が配合されていますが、フッ化物は接着の妨げとなります。
・歯の表面処理
材料の種類により多少の違いはありますがブラケットが歯面によく接着するように歯の表面の処理をします。
・ブラケット(ブレース)の接着
歯の唇側・頬側の正しい位置(ブラケットポジション)に各種ボンディング剤を使用してブラケット(ブレース)を歯面と接着させます。
ボンディング剤には、従来からある化学的に固まり接着効果を発揮するタイプや光を当てることにより硬化して接着効果をだすものがあります。
常滑の久野歯科医院ではダイレクトボンディングとインダイレクトボンディングを状況に応じて使い分けしています。
咬み合わせなどの状態によっては最初は正しい位置に付かないこともありますが、ディボンド(ブラケットをはずす)リボンド(ブラケットの再接着)を繰り返し、ブラケットの指定された正しい位置に接着させていきます。
ダイレクトボンディングシステム(DBS)は、歯の表面処理とボンディング剤の進歩により強力な接着効果が得られ比較的、簡単に短時間でブラケット(ブレース)などの装置を正しい位置につけることができます。
ブラケット(ブレース)とワイヤーを使用した本格矯正の際には一般的に使用されている方法です。