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常滑の矯正歯科 久野歯科医院 ≫ 院長Blog ≫ 【歯周病と関連のある疾患】一過性の脳虚血発作のサインには注意が必要です。脳卒中について

【歯周病と関連のある疾患】一過性の脳虚血発作のサインには注意が必要です。脳卒中について

常滑の歯医者 久野歯科医院です

皆様に役に立つ歯科の情報をわかりやすくお知らせします

脳卒中について

脳卒中1.jpg
脳卒中とは
 
脳卒中とは突然発症する脳血管の病気の総称です。脳卒中は日本人の死亡原因第4位の疾患です
 
 
 
脳卒中の原因
 
動脈硬化が主な原因です。
 
血管の弾力がなくなって動脈硬化が起こると血の塊や老廃物がたまりやすくなり血管の中が徐々に細くなり血管が詰まりやすくなります。
 
血管の内壁がが硬く厚くなると血液の流れにくくなるので血圧があがります
 
 
 
脳卒中の種類
脳卒中2.jpg
 
脳卒中にはいくつかのタイプがあります。
 
脳梗塞:血の塊(血栓)ができたり、血管から流れてきた血の塊(血栓)が詰まります
 
症状は片側の手足のしびれ、麻痺、ろれつが回らない言葉が出ないなどの症状が多く痛みの出ることはほとんどありません。
 
1次的に症状が現れて、数分から数十分で元に戻る前触れの発作が起こることがあります。
 
これは「一過性の脳虚血発作」といい、放っておくと、その後に脳梗塞を発症する可能性が高くなります
 
アテローム血栓性梗塞は太い動脈に起きる脳梗塞です
 
ラクナ梗塞は細い動脈の梗塞です
 
心原生脳塞栓症は心房細動と言う不整脈が原因で心臓でできた血栓が移動して脳血管を詰まらせます。
 
脳出血:血管が脆くなり血圧の上昇に耐え切れないと血管が切れて脳出血が起こります。
 
症状は脳梗塞と同様な症状が見られますが症状がより重くあらわれ、意識障害を伴うことがあります。
 
最高血圧200mmHgを超えていたり、嘔吐、痙攣発作などの随伴症状が現れることがあります。
 
血圧の管理が十分にできていないと発症の確率がたかくなります。
 
くも膜下出血:動脈硬化は血管壁に均一に起こるわけではありません。
 
ところどころに血管の薄いところができてその部分に圧力がかかると動脈瘤というこぶができます。
 
動脈瘤が破裂すると、くも膜下に出血が起こります。
 
症状は突然の激しい頭痛が大きな特徴で、嘔吐したり、意識が朦朧としたりすることが多く診られます。
 
 
 
脳卒中の危険因子、好発年齢、季節
血圧.jpg
 
脳卒中の予備軍となる危険因子には糖尿病、脂質異常、心房細動(不整脈)、高血圧、むし歯・歯周病があります。
 
脳梗塞は体の水分が失われやすい暑い夏におおくみられます。心原生の脳梗塞は冬に多いといわれています。
 
くも膜下出血は季節の変わり目が多く、1日の温度差が10℃以上あるときには脳卒中が起きやすいといわれています。
 
最近の気象情報は非常に正確で地域の気温の変化まで教えてくれています。
 
体調管理にも役立ちますので気象情報にも気をつけましょう。
 
他の疾患と同様に性別や年齢も関係がありそうです。
 
好発年齢は動脈硬化のすすんだ中高年で、脳出血は男性に、脳梗塞・くも膜下出血は女性に多く発症します。
 
脳出血が男性に多いのは活動的で仕事など無理をしやすい傾向があり多量な飲酒や喫煙などにも関係していると思われます。
 
くも膜下出血が女性に多いのは女性ホルモンが動脈瘤の形成に関係しているといわれています。
 
 
 
歯科と脳卒中(脳血管障害)の関わりについて
 
お口のなかの歯垢(プラーク)のなかの歯周病菌は歯肉などの傷から血管の中に入り血液の流れに乗って脳血管に入り込み細菌性の脳動脈瘤を作ることがあります。
 
細菌性の脳動脈瘤は細い血管にできやすく、くも膜下出血を起こしやすくします。
 
歯周病は頚動脈の動脈硬化を引き起こす可能性を指摘されていて、頚動脈の内壁からはがれた血栓が脳血管にまで運ばれて脳梗塞を起こします。
 
さらに脳卒中の後遺症で半身の麻痺や筋力の低下で口腔機能が低下し、十分なオーラルセルフケアができなくなる、飲み込みが悪くなるなどがみられるようになることもあります。
 
歯医者への定期的な通院による歯周病予防の対策は脳卒中の予防や再発を防止するのにとても大切な意味を持ちます
 

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