常滑の歯科・矯正歯科 久野歯科医院です
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慢性的な疲労を生むTCHとは
在宅勤務、テレワーク時にはインターネット環境を利用した通信によるパソコンを使用する場合が大半であると思います。
長時間パソコンのモニターをみつめていると、眼への負担が大きくなります。
長時間のワークの姿勢も問題になります。
お口の中の問題では覚醒時のブラキシズム、TCH(tooth contact habit)ティーシーエイチが最近、注目されています。
TCHは難治性顎関節症の原因のひとつにもあげられています
本来、口を閉じて安静にしている時には上下の歯と歯は接触しておらず、安静の空間が保たれています。
安静時にも歯と歯の接触が長い間、常に存在すると顎や顔面周囲の筋肉に不調和が生じストレスの原因になります。
TCHは持続的な軽い歯の接触であり、強いかみしめ・クレンチングとは違います。
TCHで現れやすい症状
TCHで現れやすいお口の症状には歯周病の悪化、歯の痛み、象牙質の知覚過敏、口腔乾燥症(ドライマウス)、歯の破折、舌の痛み・圧痕
またお口のなか以外での症状には、肩こり、頭痛、耳鳴り、腰痛、顎関節症などが起こります。
TCHやクレンチング(強いかみしめ)はパソコンのモニターを見て仕事に集中している時、縫い物など手作業、手芸などで集中している時などにおこります。
TCHの治療
TCHの治療にはまず、最初にご本人が上下の歯が常に接触していることに「気づく」ことが大切です。
気付くためには、ご自分にしかわからない目印を仕事や作業する場所の周辺に配置してそれが目に映ったときに上下の歯が接触していないか確認してください。
パソコンのモニターの隅にちいさなマスコットをつけたりするのも良いと思います。
マスコットが目に映ったら肩の力を抜いて脱力することを実感します。
またTCHの治療には当院のコラムでも紹介している自律訓練はリラックス法のひとつで習得するのに時間と練習が必要ですが、とてもよいリラックス法だと思います
自律訓練を行うことで中等度の精神安定剤に匹敵する効果を得られるといわれています。
長く続く自粛要請に気持ちも落ち込みがちになります。
身心一如と申します。
健全な精神は健全な肉体に宿るとも申します。
体をリラックスする方法を自分なりにみつけ、心のコントロールをしましょう。