常滑で112年の歴史のある歯医者 久野歯科医院です
皆様に役に立つ歯科の情報をわかりやすくお知らせします
歯ブラシについて
歯ブラシについてもう1度確認してみましょう
効果的に歯垢(プラーク)を落とすためにはお口や歯の状態に合わせてはブラシを選ぶことが大切になってきます。
歯ブラシの構造
歯ブラシは毛のある部分のヘッド、手ではブラシを持つ部分のハンドルヘッドとハンドルの移行部分のネックの分けられます。
ヘッドはさらに頭の上3分の1をつま先(トウ)、下3分の1をかかと(ヒール)と呼びます。歯ブラシの植毛の横の部分は脇と呼んでいます。
歯ブラシの使い方の基本
1.毛先は歯面にきちんと当てましょう
歯垢を上手に落とすために毛先を歯と歯ぐきの境目や歯と歯の間の歯面にきちんと当てる必要があります。
2.軽い力で磨く
基本的には軽い力で磨きます。150~200gで毛先が広がらない程度で磨きます。
鉛筆で書いた文字を消しゴムでかるく消す程度だともいわれています。
3.小さく動かす
歯ブラシは5~10mm幅を目安に小刻みに動かします。1歯づつ細かく磨くことを心がけます
ブラッシングのテクニック
つま先(トウ)を使う:奥歯の裏側や前歯の裏側はトウの部分を使用すると効果的に磨けます。
脇の部分を使う:前歯の側面は脇の部分を使用すると効果的に磨くことができます。
かかと(ヒール)を使う:奥歯の手前の方や下顎の前歯の歯頚部にはヒールの部分を使用すると歯垢を落とすのに効果的です
歯ブラシの種類
歯ブラシの種類はさまざまです
歯ブラシにはヘッドの幅や長さ、形で多くの種類があります。
お口や歯の大きさ、歯並び、磨きたい部位に合わせて選んでいきます。
ハンドルは把持しやすく動かしやすいものを選びます。
ストレートネックでストレートハンドルのものが基本です
歯ブラシの毛の硬さについて
歯ブラシの毛の硬さは「ふつう」(ミディアム)軟らかめ(ソフト)硬め(ハード)がありますが、当院ではミディアムソフトのものを基本としています。
ふつう(ミディアム、ミディアムソフト):一般的な硬さで効率よく歯垢を除去できます
軟らかめ(ソフト):歯茎から出血が認められる人でも優しく磨けます。丁寧なブラッシングでしっかりと歯垢を落とします。
硬め(ハード):しっかりとした磨きごこちがありますが歯ぐきや歯茎に近い歯頚部の歯質を傷つけないように注意が必要です。
力の入れすぎにも注意しましょう。
歯ブラシ選びのポイント
歯ブラシはお口のなかのトラブルの主な原因となる歯垢を取り除くために必要な道具ですお口の隅から隅まで磨き、歯垢をしっかり落とすためにはヘッドの大きさやハンドルの握りやすさが歯ブラシを選ぶポイントになります。
奥歯のおくまで磨きやすさを重視するならヘッドは薄くネックが細いものが適しています。
歯ブラシは大きすぎても小さすぎてもブラッシングの効果が低くなってしまいます、歯並びやお口の大きさに合ったサイズのものを選ぶことが大切です。
歯ブラシの保管方法について
お口の中に入れて使用する歯ブラシは常に清潔にしておかなければなりません。
使った後は流水でよく洗い水気を切って、よく乾燥させます。
ヘッドの部分を上にして風通しのよい場所で乾燥させます。
歯ブラシの交換の目安について
歯ブラシの毛先が開くと毛先が歯にきちんと当たらなくなるので、歯垢を落とす力が弱まります。
毛先の開いていない歯ブラシのプラーク除去率を100%とすれば毛先の開いている歯ブラシのプラーク除去率は62.9%に落ちると言う研究報告があります。歯ブラシの交換の目安は1ヶ月に1本あたりがよい考えています。
日用の消耗品であると考えリーズナブルな値段でしかも、機能的で品質のよいものを選ぶことが大切です。
当院ではブラッシング指導の時にも使用しているオーラルケアの「タフト24」1本100円(税別)の歯ブラシがよく購入されているようで、家族の分も含めてまとめて数多く購入していかれる方も多数いらっしゃいます。
歯科医院で相談
わからない場合には歯医者に聞くこともよいでしょう。
健康なお口を保つために使用される歯ブラシはあなたの大切な頼りになるパートナーです。
どんな歯ブラシがよいか解らなかったり、迷った場合には歯科医院の定期健診時などに歯医者や衛生士に相談するのもよいでしょう。
歯ブラシは、お口のセルフケアのための中心的な道具ですが、フロスや歯間ブラシとともに、家庭や診療室以外での歯周病を治療する道具であるともいえると思います。