美しい笑顔づくりのお手伝いをいたします 常滑の歯医者 久野歯科医院です
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成人矯正をされている方、希望される方の傾向
久野歯科医院に来院されて本格矯正歯科治療(成人矯正)を受けておられる方の男性と女性の比率は、男性1人に対して女性が10人となっており、圧倒的に女性の患者様が多く来院され治療されています。
最近では8020運動の効果でしょうか?、平均寿命がのびて、歯に関しては若返りが認められ年齢に関係なく矯正歯科治療やホワイトニングに関心をもたれている人が増えていると感じます。
東京で診療をしている矯正医の友人によりますと、60歳を超えても顎の手術が必要な患者様が矯正歯科治療を希望する方が珍しくないそうです。
時間に余裕ができて、治療費用に心配がなく矯正治療できることもその理由のひとつであるかもしれません。
また何時までも、若々しく健康な歯を維持するための予防として矯正治療を行なう方が多くなっているのかもしれません。
成人矯正の効果
中年以降になりますと、今まで高い免疫力により抑えられていた歯周病が顕在化して、お口のセルフケアのしにくい歯並びの不正のある部位にむし歯が発生したり歯肉炎から歯周炎に病態が進行して歯を失う可能性も以前に比べ高まってくると予想できます。
ガタガタの歯ならびでは、歯ブラシの毛先が十分届かず歯間ブラシやデンタルフロスも使いにくい状態でお口のセルフケアには限界がある場合もおおくあるとかんがえられます。
オーラルケアグッズの使い方が悪いとか、不器用なのではなく歯並びが悪いことが大きな原因であることもあるのです。
歯列弓がきれいなオーバルな形に整い、咬みあわせがしっかりとしてくれば、ストレートハンドルの歯ブラシのヘッドは簡単に、均一に歯面に密着し歯と歯ぐきのケアが容易にできるようになります。
ブラッシングに上手い、下手はなくなります。
歯ならびというお口の環境を良くすれば、よりいっそうお口のケアの効率が高まります。
歯周病で骨のなくなってしまった部位にも歯並びを良くして、お口の中の環境を改善することにより安定的に骨を作ることも可能であると思います。
特に注意を要する成人矯正の副作用
しかし成人矯正ではよいことばかりではありません。
矯正治療に対する副作用も成人矯正では特に注意が必要です。
ブラケットとワイヤーによる矯正ではケアが、しにくいことから治療中のむし歯の発生や歯周病の悪化に気を付けなければなりません。
歯の破折や子供の頃の歯の外傷や打撲に起因する歯の癒着、咬合性外傷による歯根の異常な吸収や歯肉の退縮、歯髄の変性・壊死などに注意を要します。
健康志向の社会の変化に伴う矯正歯科
新型コロナウイルス感染症の影響でマスクをほとんどの方がされて歯科医院に来院されていますが、発想を転換させれば、この時期に矯正歯科治療をスタートさせるのもありかもしれません。
ソーシャルディスタンスの確保は2年は継続が必要であるという話もあります。
ワクチンができて、一般の人にいきわたるまでには1年以上の時間が必要であると思われます。
確実な治療薬はそれ以上の時間がかかりそうです。
マスクの装着が人知れず、目立つことなく矯正歯科治療を開始するきっかけとなるかも知れません。
健康な歯を維持してお口の健康、全身の健康のための予防として矯正歯科治療を行なうことは何歳になっても、とても有意義であると思います。