美しい笑顔作りのお手伝いをいたします 久野歯科医院です
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ブラックトライアングルの治療その3
患者様は知多市在住のM.E様 女性です。
治療経過
通常のワイヤーを使用する部分矯正に準じて治療をおこないました。
使用ブラケットはデンツプライシロナのクリアブラケットを使用しワイヤーはTPのニッケルチタン0.16×0.16エステティックワイヤーで治療を開始しました。
左右中切歯の隣り合った部分のコンタクトポイントが縦長のロングコンタクトになるように形態を修正してTPのステンレススチール0.16×0.16エステティックワイヤーを装着し、デンツプライシロナのエキストラスパーライトのエラストメトリックチェーンで6前歯を絞り込みます。
中切歯のブラックトライアングル部に歯間乳頭が入っていくのを待ちます。
上の写真は治療前の写真です
上の写真は治療後の写真です
、中切歯の形を整えて中切歯の隣り合っている部分(コンタクト)の接触する面積を点状から線上に変えたことにより、歯間乳頭が入り込みブラックトライアングルが解消されました
矯正歯科治療を行なう前の叢生があるときには歯が重なりあっている部分があり、ブラックトライアングルはないか、目立つことはありません。
ブラックトライアングルは、きれいに歯が並んでくると本来の個個の歯の形や歯ぐきの厚み、ブラッシングなどの影響で生じうる可能性があります。
ブラックトライアングルの対処法
・ストリッピング(インタープロキシマルリダクション:IPR)
歯と歯の隣り合っている部分の歯質をエナメル質の範囲で削って形態を整える方法です。
ストリッピングは歯を移動させるスペースを作り出すひとつの方法でマウスピース矯正のときにも採用されることがあります
・補綴、修復処置
プラスティック(レジン)による接着技法により直接歯の形を修正したり、型をとって間接的に修復物を製作してブラックトライアングルを閉鎖します