痛くない歯科治療に努めています 常滑の歯医者 久野歯科医院です
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歯頚部知覚過敏の原因と対応について
まだまだ暑い日が続いている毎日です。
冷たいものを口にすることも多くあると思います。
その時に「ツーン」と歯がしみる知覚過敏は悩ましいものです。
知覚過敏に対応するためには知覚過敏の原因を見つけ出し、その原因に対して対応していかなければなりません。
また知覚過敏は数多くの原因が複合したものとなり、発現していると考えられます。
象牙質知覚過敏症の原因
知覚過敏の原因には
かみ合わせに問題がある
覚醒時ブラキシズム
睡眠時ブラキシズム
咬み合わせ、ブラキシズムに起因するアブフラクション
(アブフラクションについては違った考えが新しく報告されています)
歯肉の退縮による歯根部の露出
加齢によるもの
歯周病によるもの
ブラッシングの際の過度な横磨きなどが考えられます
象牙質知覚過敏症の治療
上記のような原因に対応して知覚過敏を軽減します
かみ合わせのチェックを行い強く上下の歯の接触しているところを注意深く調整します。
削ってしまった歯は元には戻りません。
覚醒時のブラキシズム・TCHには気づきや自律訓練、リラックス法などで、睡眠時ブラキシズムにはナイトガード(マウスピース)でアブフラクションの原因になっているものを取り除く努力をします。
そのうえで知覚過敏を起こしている歯頚部の部分の刺激の遮断を考えます。
ブラッシングによる知覚過敏への対応と工夫
刺激を遮断するには歯頚部に欠損があればレジン(プラスティック)などで修復を行なうこともありますが、歯を磨くときに知覚過敏に有効な薬効を持つ歯磨き剤を使用することも良いと思われます。
根面う蝕の予防に使用すると有効な高濃度フッ化物が配合されている歯磨き剤の使用法と同じように知覚過敏に有効な歯磨き剤を使用します。
その方法はお口のすすぎを最小量にとどめて知覚過敏に有効な薬効を十分に働かせる方法です。
十分な歯磨き剤を歯ブラシに取り、歯頚部の知覚過敏部位を含めて横磨きのストロークが大きくならないように丁寧に磨きます。
その後すすぐ水の量を15mlほどにとどめ、すすぐ回数は1回にとどめます。
歯磨き剤に含まれている硝酸カリウムのカリウムイオンがバリアを形成して冷水などの刺激を遮断します。
いままでの日常のブラッシングが行ないたい方にはダブルブラッシング法を行なうこともよいでしょう。
歯周病、むし歯の予防と同じように毎日の積み重ねが大切です。
歯頚部の象牙質知覚過敏で不快な思いをされている方、1度ためしてみてはいかがでしょうか?