歯医者 久野歯科医院です
皆様に役に立つ歯科の情報をわかりやすくお知らせします
フレイルって何ですか?
フレイル(虚弱)とは
高齢になって加齢により心身の活力(筋力、認知機能、社会とのつながりなど)が低下した状態、虚弱を言います。筋力などの身体機能の低下より先に、社会参加など他社との交流が減ったり、お口の機能が衰えること(オーラルフレイル)からはじまります。
フレイルの予防
フレイルを予防するためには3つの柱が必要です
1. 栄養
口腔機能の維持・向上のための歯科口腔の定期的な管理、たんぱく質を重視したバランスのよい食事
2. 身体活動
散歩などで充分歩くこと、無理のない頑張りでの筋トレ
3. 社会参加
友人や家族と一緒に食事を共にしたり、前向きな社会参加
この3つの柱を底上げして健康な日々を送りましょう。
「よく食べ、よく歩き、お友達・家族とよくおしゃべりをする」のがフレイルにならない秘訣です。
しかし、新型コロナウイルス感染症は糖尿病を代表とする基礎疾患を持っている高齢者には怖い疾患ですが、フレイルの予防についても大きく悪影響を及ぼす可能性が高いと思われます。
デイサービスを控える事により身体活動の維持や友人知人とのコミュニケーションが損なわれてしまいます。
オーラルフレイルって何ですか?
オーラルフレイルとは
お口に関するささいな衰えが軽視されないように口腔機能の低下、食べる機能の障害、さらには、心身機能低下まで。つながる負の連鎖にに警鐘を鳴らした概念のことです
口腔機能の負の連鎖は食物が噛めない、噛めないのでやわらかいものを食べる、やわらかいものを食べるので噛む機能が低下する、噛む機能が低下していくのでさらに噛めなくなるという負のサイクルが出来上がります。
その結果口腔機能が低下し、心身機能の低下につながりフレイルとなっていきます。
オーラルフレイルの予防
オーラルフレイルを予防するためには
1. かかりつけ歯科医をもちましょう
かかりつけ歯科医に定期健診を受け、お口の中のケアにつとめましょう。
定期健診を受けることで口腔機能の低下を早期に発見することができ、歯医者は口腔機能の向上の維持、向上の手助けができます。歯を失ってしまった場合は義歯を適切に使って、しっかり食べることができるように治療することも大切です
2. お口のささいな衰えに気をつけましょう
お茶や汁物でむせる、お口が乾く、自分の歯が少なくなってきた、などお口に関する些細な衰えが積み重なるとオーラルフレイルになる可能性がたかまります。
3. バランスの取れた食事につとめましょう
糖質、塩分のとりすぎは動脈硬化をすすめ、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドロームとなる可能性を高めます。
動物性・植物性の良質なたんぱく質をとることにより血管の弾力性を維持することができます。
全体の筋肉量を増加させ健康な肉体をつくります。
オーラルフレイルのセルフチェック
オーラルフレイルのセルフチェックをしてみましょう
□半年前に比べて、硬いものが食べにくくなった はい2 いいえ0
□お茶や汁物でむせることがある はい2 いいえ0
□入れ歯を入れている はい2 いいえ0
□口の渇きが気になる はい1 いいえ0
□半年前と比べて、外出が少なくなった はい1 いいえ0
□さきいか・たくあんくらいの硬さの食べ物を噛むことができる はい0 いいえ1
□1日2回以上、歯を磨く はい0 いいえ1
□1年に1回以上、歯医者に行く はい0 いいえ1
合計の点数が
0~2点 オーラルフレイルの危険性は低い
3点 オーラルフレイルの危険視あり
4点以上 オーラルフレイルの危険性が高い
いつまでも元気でおいしく食べられるように信頼できるかかりつけ歯科医を持ち、定期健診を受けて健康長寿を目指しましょう