常滑の頼れる歯医者 久野歯科医院です
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お口の健康と医療費の関係
お口のなかの健康が、体全身の健康につながることは当院の院長ブログやコラムにて幾度もお伝えしていることですが、医療費の面からもお口の健康が全身の病気の治療費を削減できることが裏づけられています。
日本は超高齢化の時代を向かえ、医療費がとても多くかかり、2018年度GDP(国民所得)比で「保険料負担」で12.4%、「公費負担」8.3%となっています。
お口の健康と健康長寿
認知症のアルツハイマー病は歯周病菌が誘発して病状の悪化に関係しているといわれています。
口腔ケアを行なうことでアルツハイマー病を予防できる可能性がでてきました。
誤嚥性肺炎は口腔ケアを行なうことで発症リスクを6割以下に減少させることができます。
お口の中をきれいに保つことは健康寿命を伸ばし、健康長寿につながります。
残っている歯の数と入れ歯は「寝たきり」に関連していて、お口の中にある歯の数と入れ歯をはめているかいないかは転倒に関係していて歯がなく、入れ歯を使っていないヒトは転倒のリスクが2.5倍になると言う報告があります。
むし歯・歯周病が体に及ぼすリスク
歯周病が及ぼす全身へのリスクも見逃せません
歯周病があると癌では1.24倍、糖尿病2.0倍、脳血管疾患(脳梗塞)1.63倍、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)では2.11倍になっています。
むし歯は1度なってしまうと、元通りになおりません。
自然治癒することがありません。
早期発見、早期治療がとても大切です。
むし歯をつくらないために、歯周病を悪化させないために全身の健康チェックと同様にお口の定期健診も欠かせません。
お口の健康を維持することが健康寿命の延長に直結します。
歯科健診と医科医療費について
定期的に歯科健診を長く続けることで歯が残ることが報告されています。
歯科健診を受け、歯の数を多く残すことができると医科の医療費を下げることが可能です。
40歳から5歳おきに89歳までのすべての年齢の階層で歯の数が20歯以上ある人は19歯以下の人に比べて1ヶ月あたりの医療費が少ないことが報告されています。
さらに歯科健診を受け、歯の数を多く残すことができると要介護度2以上でいる期間が少なくなり、健康寿命が延びることが報告されています。
今後、団塊の世代が後期高齢者となり、急激に増大するであろう医療費、介護費用を歯科健診を定期的に行いお口の健康を取り戻し、維持することで削減できると考えています