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常滑の矯正歯科 久野歯科医院 ≫ 院長Blog ≫ 【歯科健診】市民に手厚い常滑市の乳幼児歯科健診

【歯科健診】市民に手厚い常滑市の乳幼児歯科健診

常滑で113年の歴史のある歯医者 久野歯科医院です

皆様に役に立つ歯科の情報をわかりやすくお知らせします

常滑市における2歳6か月歯科健診

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新年最初の休診日に2歳6か月の歯科健診に参加しました

常滑市の乳幼児の歯科健診は1歳6か月健診から6か月の間隔で3歳児健診まで行われています。

常滑市在住のお母様方におかれましては、この常滑市で行われている歯科健診を有効に利用されることをすすめます。

常滑市では乳幼児は歯医者に行かずとも6か月に1度、お口の中の健診と衛生士による口腔ケアの指導を受けることができます。

内容は歯科医師による歯を含む、お口の中の健診とお母様方からのご質問に対する、お答えと歯科衛生士によるブラッシング指導と希望される方にはフッ素塗布が行われています

歯科医師、衛生士はマスク・グローブを着用し、消毒された診査道具を使用して歯科健診を行います。診療台は一人ひとり、健診のたびにアルコールにより丁寧に拭かれています。

これは新型コロナウイルス感染症の発生、流行前から通常行われていることで、新型コロナウイルス感染症の対策のため私はフェイスシールドの装着が増えました。

今回は新型コロナウイルス感染症の対策の一環として一回に行われる健診人数を制限して歯科健診が行われました。

常滑市の行政サービス

常滑市では中部国際空港が開港以来、住宅の造成や官公庁の移転も進められていて環境も整備され、一部の地域では非常に子供の数が増えています。

歯科健診がおこなわれている常滑市民病院・保健センターのとなりには新市役所の建設がコロナ禍のなか急ピッチで進んでいる様子です。

かたや、古い町並みの多い地域では少子高齢化がすすみ、道路の脇の側溝のふたでさえ治されることはなく、住環境は決して良いとは言えません。

市民サービスの地域間の偏りは大いにあるものの、医療サービスは円滑に行われているようです。

2歳6か月歯科健診

今回、健診した2歳6か月児は25名でした。

体格や個人差がありますが2歳6か月の幼児の歯の生え来ている状況は第2乳臼歯が萌出途中が多いと思われます

今回は健診中にお母様からの相談と気になることについて記します。

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乳歯の反対咬合について

この時期の乳歯の反対咬合は機能的なものが多いと思っています。

幼児は扁桃腺が大きく、気道を大きくするために下顎を前に出して呼吸が楽になるため習慣的に下顎を前に出して咬んでいる場合も多くみられます。

小学校入学時の6歳ほどには6歳臼歯と呼ばれる第1大臼歯が生えてきて、それと前後して下の永久前歯、上の永久前歯が萌出してくるころには免疫機能は発達してきて喉の奥の扁桃が小さくなってくれば、自然と改善するときがあります。

「もう少し様子をみましょう」「大人の前歯が生えて来るまで待ちましょう」というのには理由があるのです

反対咬合の治療は永久歯の交換が始まる8歳から9歳ごろから治療を開始することが望ましく、この時期に前歯のかみ合わせを改善しておくことは大切であると思います。

但し、

ご家族や親せきに受け口のかたがいらっしゃる、遺伝的な要因のありそうなとき

・乳犬歯から乳犬歯の6前歯が反対咬合の場合

には注意が必要だと思います。

一部に乳歯の反対咬合を早期に治療開始をすすめる歯医者さんもおみえになりますが、久野歯科医院では上顎永久前歯が生えてくるまでは積極的に治療をすることはありません

指しゃぶりについて

乳幼児期の指しゃぶりは3歳ごろになりますと次第に減少してきます。今回も指しゃぶりのある子供には、それが影響していると思われると前歯の突出が見られる方がいらっしゃいました。

指しゃぶりを行うことをやめれば次第に前歯の突出は改善されてくると思われます。

お子様をお育てになることはとても大変で、大切なことであると思いますが、指しゃぶりをやめさせるにあたっては真剣に接するあまり決して焦ることなく、怒ったり無理やりやめさせるのではなく、お子様とともに生活のリズムをととのえ、体をうごかし、手や口を使う遊びなど行うようにように努めて生活していただければ・・と思います。

時には抱っこ、頬ずりなどのスキンシップもしてください。

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癒合歯について

乳前歯の癒合歯も歯科健診で比較的多くみられます

好発部位は下顎乳側切歯と乳犬歯、乳中切歯と乳側切歯です

癒合している部分には溝が形成されていて溝の深い部分は、むし歯の好発部位であるといわれていますが、下顎の乳前歯にはほとんどむし歯が発生することがなく、もしも下顎の乳前歯にむし歯があるときには必ず他の部位にむし歯があり、多発性のむし歯が発生しています。

乳歯の癒合歯はその交換期に晩期残存することもあり、永久歯の萌出を邪魔しているときは抜歯を考えなければならないときもあります。

晩期残存する場合には後継永久歯が先天的に欠如している時や欠如していた場合には萌出してきた歯が欠如した歯を代用するようにサイズが大きな永久前歯となる場合もあります。

先天性の欠如をし、その代償として大きいサイズの歯が存在する場合いや左右対称に前歯がない3前歯(スリーインサイザル)など、矯正歯科治療を行うときには手を焼くときもあります。上下の前歯の接触状態や正中のズレなどを考慮しなければなりません。

常滑市の歯科保健事業と今後について

常滑市の歯科保健事業は1歳6か月の歯科健診に始まり、3歳児健診まで保健センターで行われ、その後幼保育園・こども園でのフッ素洗口と歯科健診が中学卒業までおこなわれます。

その後は30歳から70歳まで5歳刻みで口腔がん検診を含めた歯科総合健診が春から秋にかけて行われています。

妊婦健診・指導は診療所健診となり、常滑市歯科医師会の歯医者では休日をのぞいて何時でも無料で受けられます。

順調に歯科健診事業も行われているようであり、現在の歯科健診事業の実現に向けて歯医者側で、苦労した一人としては、この状況をうれしく思っています。

常滑市の歯科保健事業は他の市町村に比べて先進性があり、勝るとも劣らないものになっていると思っています

税収の増加が望める人口の増加、空港関連、そのほかの産業の創出による雇用の増加が必要であると市長、市行政はいうでしょうが、立派な市役所もできますし、今後は中学卒業から20歳代の市民の歯科総合健診への組み入れと1年を通しての「歯科総合健診」の実現と小学生高学年、中学生の歯周病予防の啓発が必要と思っています。

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