愛知県常滑市の矯正歯科専門 久野歯科医院の院長です。
皆様のお役に立つ歯科治療に関する内容を歯科医が分かりやすく解説いたします。
歯科医院へと治療へ行った際、「治療前にそこまでちゃんと検査する必要ってあるの?」と思われる患者様も多いかもしれませんが、実は歯科治療前の検査は非常に大切で十分に行う必要があります。
歯科医院へと治療へ行った際、「治療前にそこまでちゃんと検査する必要ってあるの?」と思われる患者様も多いかもしれませんが、実は歯科治療前の検査は非常に大切で十分に行う必要があります。
何故しっかりと、そして適切に検査を行う必要があるのかの理由について、詳しくお伝えします。こちらの記事を読み「実際の歯科治療/矯正治療だけでなく、その前の検査も大切なのだな…」と感じていただければ幸いです。
■記事の再執筆日:2021年12月3日(金)12:00
歯科治療の前の検査は何故行う?
久野歯科医院では初診で患者様がご来院されると通常、まず歯で患者様の困っていること(主訴)をお伺いし、レントゲン検査など必要な検査の後、応急的な処置をいたします。ある程度痛みや腫れなどがなくなったら、改めてしっかりとお口全体の検査を再度行います。
これは矯正歯科治療を行う際も同様です。まず矯正治療前に虫歯や歯周病等を治しておく必要があります。
これは矯正歯科治療を行う際も同様です。まず矯正治療前に虫歯や歯周病等を治しておく必要があります。
しっかりと検査を行い、現在の患者様のお口の中の情報を得て、お口の中の状態を知ることは”確かな診断とお口全体のバランスを考えた歯科治療に重要"です。また患者様の気づかない疾患の早期発見、全体的な医療費の抑制にも繋がります。
歯科医院における主な検査の種類と目的
レントゲン撮影による口腔内検査
歯と歯の間の細かなむし歯や歯周病、歯を支えている骨(歯槽骨)の状態そして、かみ合わせの状態、親知らずの位置、方向などをチェックします。
特に矯正歯科治療をこれから行う際は現在の骨の状態やかみ合わせについて、充分に把握しておくことが大切となります。
特に矯正歯科治療をこれから行う際は現在の骨の状態やかみ合わせについて、充分に把握しておくことが大切となります。
歯茎の検査(歯周病の基本的検査)
歯周組織の健康度や炎症の程度などを把握することができます。目盛りの付いた専用の道具(プローブ)にて、歯周ポケットの深さを1歯ごとに計ります。
主に以下の検査により、詳しく歯や歯茎等の状態を知ることができます。
主に以下の検査により、詳しく歯や歯茎等の状態を知ることができます。
・歯周ポケットの深さを検査
・動揺度(歯の揺れ)についての検査
・歯ぐきからの出血に関する検査
・歯垢の付着面をチェック(口腔清掃状態)
口腔内模型の採得、製作
型取りを行った後、模型を作り、かみ合わせと歯ならびの状態を詳しくチェックします。
歯の裏側やお口の中の見えない部分/状態を観察することができるので、非常に有効です。
歯の裏側やお口の中の見えない部分/状態を観察することができるので、非常に有効です。
口腔内写真の撮影
歯を噛んだ状態にて正面・左右側面を撮影。お口を開けた状態で、上顎と下顎の5枚の口腔内写真を撮影します。
それに加え、正貌・側貌・斜位の写真を追加する場合もあります。
それに加え、正貌・側貌・斜位の写真を追加する場合もあります。
歯科治療/矯正歯科治療開始の状態を記録しておくことで、その後の歯科治療効果の評価を行うことができます。患者様ご本人へご自身のお口の中の状態をお見せし、ブラッシングなどのセルフケアのモチベーションにも使用します。
模型と組み合わせ、診療時間以外に今後の歯科治療の処置方針を立てる助けにもなります。
歯科治療前の検査はとても大切な工程
実は口腔内検査を行ってみないと、見つけることのできない歯周病やむし歯の部位があります。歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどありません。また、隣り合っている歯と歯のむし歯を自分で見ていても分かりません。
しかし、それらについて患者様が分かる頃にはむし歯が重症化している場合が多くあります。詰め物や被せ物と、歯との境目にむし歯が発生した場合、詰め物が取れてからの治療ではむし歯がすでに重症化しているケースもあります。
歯の根にヒビが入っていたり、割れてしまった場合、腫れてからでは歯を抜く可能性が高くなります。神経(歯髄)を取り、歯科治療を行った歯は根の先に異常があっても自覚することができません。
そのため、前もって適切な検査を充分に行うことで確実な歯科治療を受けることができます。
今回の記事との関連記事:歯科定期健診https://www.kuno-dental-ortho.com/checkup/index.html
常滑で矯正歯科治療・歯科治療なら、ご相談下さい
久野歯科医院では、むし歯や歯周病治療から本格的な矯正治療まで対応しています。常滑はもちろん、遠方地域からもお陰様で多くの患者様にお越しいただいております。その要因の一つとして当院では歯科治療前の適切な検査をしっかりと行っていることが挙がると考えます。
今回の記事でご紹介をしたように、適切な口腔内検査ができていなければ、その後の歯科治療も適切に行うことができないのです。
現状の歯や歯茎・骨の状態を把握した上で、それぞれの患者様のお口にあった矯正歯科治療を行うからこそ、高い治療効果が期待できます。
ご自身の歯を美しくそして快適に治療されたい方はお気軽にご相談いただければと思います。
【本記事の執筆者】 常滑の矯正歯科専門 久野歯科医院 院長 久野昌士
≪院長の略歴≫
昭和57年:東京歯科大学を卒業する。
昭和57年~61年:東京歯科大学補綴第二講座に在籍
昭和62年~平成1年:愛知学院歯学部口腔外科第二講座研究生
・名古屋YDCAスタディグループ
コンプリートデンチャー研究会に在籍をしながら、
コンプリートデンチャー研究会に在籍をしながら、
名古屋顎矯正研究会に参加し、現在に至る。
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