開院113年の歴史のある歯医者 常滑市の歯科、矯正歯科 久野歯科医院です
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歯牙酸蝕症ついて
昔は酸を取り扱う職場に発生する職業性の疾病であるとされていました
最近では職場環境は整備され、職業性のものは減少しています
歯牙酸蝕症は原因により大きく2つに分けることができます
生活習慣、食習慣が起因しているもの
お口の中に食品として酸を取り込み、お口の中が極端な酸性の状態になりその状態が長い時間つづくと歯が溶けていきます。
たとえばレモンなど柑橘系のすっぱいものを常に摂っている。
炭酸飲料の多量の摂取やお口の中に長く含む。
歯の溶けるのを防止、進行を防ぐには生活習慣、食習慣の見直しが必要です
疾病など内なる事柄に起因しているもの
逆流性食道炎などで胃酸が食道を経由してお口のなかにまでのぼってくる
消化器内科などでの治療
摂食障害で多食と嘔吐を繰り返す
嘔吐物には胃酸が多く含まれ歯を溶かす作用となる
内なる事柄が起因する場合はその背景となっている原因をさぐり、治療を行なうことが大切です。溶けかかっている歯の処置だけでは問題の解決とはなりません
人の生活環境や人間関係は複雑で精神的にダメージが加わることも多くあると想像できます。
しかし、なるべくはやくプロビジョナルレストレーション(仮歯)をおこなって審美性の回復をすることも大切だと思っています。ここでもなるべく歯を削ることなく治療をすすめることは一般的な歯科治療と同じです。
患者様との深い信頼関係をつくった上での問診も必要になってくると思います。