「患者様にご負担の少ない歯科治療」や「適切な矯正歯科治療のPOINT」などをお届けしている久野歯科医院 院長のBlogです。
皆様に役立つ矯正歯科・歯科医療に関する新たな情報を院長が分かりやすくお伝えしています。
若い方、10代20代30代40代の方は歯並びを綺麗に整える矯正歯科治療について関心のある方が多く、そして年配の方は入れ歯や年齢と共に低下していく咀嚼機能について興味のある方が多いのではないでしょうか?
当Blogでは通常、矯正歯科に関する専門的な内容が多いため、今回は高齢者の方向けに”入れ歯や咀嚼機能”について、役立つ内容を共有いたします。是非ご覧ください。
■記事の再執筆日:2021年12月15日(水)18:15
高齢者の入れ歯による咀嚼について
約20年ほど前の日本では60歳から69歳で、既にご自分の歯が20本も残っていない方が多いといった状況でした。
しかし、歯科医療の発達等により、現代では80歳で20本以上もご自身の自然の歯が残っている人が50%を超えています。
しかし、歯科医療の発達等により、現代では80歳で20本以上もご自身の自然の歯が残っている人が50%を超えています。
このような現代の歯の残っている状況から考えると、間違いなく日本人の歯やお口は若返っていると言っても良いでしょう。
そして、最近話題の「フレイルの予防」には食べることが重要な項目の一つとして、挙げられています。
「フレイルの入り口」といわれているオーラルフレイルの予防にも高齢者の方の入れ歯での咀嚼について考える必要があります。
入れ歯で食べにくい食品は傷みを生じることも
一般的に入れ歯では、線維を切るような擦り切る運動がしにくくなるといわれています。
横ゆすりの運動は入れ歯が外れやすくなったり、ひねりが起きやすいため、入れ歯に痛みを生じやすくなります。
具体的には食パンや油揚げ、薄切りハム、にら・ほうれん草などの葉物類、きのこ等がこういった食品に当たります。決して硬いものではないですが、なかなか咬み切ることができません。実際に当院の患者さんからもこういった声をよくお聞きします。
こちらへの具体的な対応策として、以前よりも肉や食品を少し小さめに切ったり、薄く切り過ぎない、隠し包丁を入れるなどが有効です。
隠し包丁(かのこぎり)は通常、料理店さんでイカの刺身や肉の食感をやわらかくするといった、味を浸透させやすい手法として一般的になっています。料理店さんのお客様が年々高齢者になってきたり、軟らかいものを全世代の方が好む傾向を感じ取ってのことと考えます。
また、逆に硬いものでも、粘りのないおかきなどは比較的入れ歯で食べることができるとされています。
また、逆に硬いものでも、粘りのないおかきなどは比較的入れ歯で食べることができるとされています。
口腔機能の低下を防ぐために重要なこと
歯科医療の学問的には、入れ歯を使用していない健全な歯が多く残っている人に比べ、入れ歯を使用している人は咀嚼能率が少なからず低下します。
「入れ歯の名人」と言われた歯医者が作成した入れ歯でも、健全な歯を持った人の歯と比較するとかみ砕く効率は30~40%になると言われています。ですが、だからといって「入れ歯では何でも食べられない」と断言してしまうのは違うと考えます。
入れ歯を装着し少しでも咀嚼能率を高めて、口腔機能の低下を防げるよう、普段 歯医者は患者さんのお手伝いをしています。学問的に裏づけられた数字は説明する際に説得力がありますが、入れ歯を語る時にはそれが全てではありません。
現代人は世間でよく言われているほど食物をよく咬んで、よく咀嚼しているのでしょうか?
軟らかいものを好み、「軟らかいものイコール美味しい」と考えて口当たりを楽しみ、よく咀嚼をせずに飲み込んでいる可能性もあります。
それらを標準的内容だとすれば、よく咬むことを意識して入れ歯を使用すれば十分対応できると思います。一般の食生活を行なうことができるのではないでしょうか。
そのため、もし入れ歯を装着し食事をした時に痛みがあるようならば、まずはその痛みを失くすことが最も重要な事柄となります。
その改善が今後の咀嚼機能の低下を防ぐ上で、重要な役割を担っています。
そのため、もし入れ歯を装着し食事をした時に痛みがあるようならば、まずはその痛みを失くすことが最も重要な事柄となります。
その改善が今後の咀嚼機能の低下を防ぐ上で、重要な役割を担っています。
常滑で矯正歯科や入れ歯に関しお悩みならなら、一度ご相談下さい
久野歯科医院はそれぞれの患者さんに合った矯正歯科治療を行っています。
また、入れ歯の痛みや咀嚼機能の低下でお悩みの患者さんからのご相談まで「どうすれば、より良い状態になるか?」を考え、治療計画の立案及び歯科治療を行っています。
今回の記事でお伝えした口腔機能低下を防ぐことを目的とした入れ歯の対応から、「長く快適に、そして美しい口元を得る」ための矯正治療まで様々なニーズにお応えします。日々ご自身で鏡を見て考え込んだり、インターネット上で色々と調べることは大切ではありますが、その次のステップとして信頼できる歯科医院で適切な治療計画を立てることがより重要です。
特に矯正治療は長期的な治療で、治療費用も一般的な歯科治療よりも高額なため「どの歯科医院で治療を進めるか?」がPOINTなのは言うまでもありません。
常滑で矯正歯科治療や入れ歯治療をご検討中なら、お気軽にご相談ください。きっと患者様のお力になれます!メールやお電話による無料相談も行っているため、お気軽にご連絡ください。専門の歯科医が丁寧にご説明します。
【本記事の執筆者について】 常滑の矯正歯科専門 久野歯科医院 院長 久野昌士
≪院長の略歴≫
昭和57年:東京歯科大学を卒業する。
昭和57年~61年:東京歯科大学補綴第二講座に在籍
昭和62年~平成1年:愛知学院歯学部口腔外科第二講座研究生
・名古屋YDCAスタディグループ
コンプリートデンチャー研究会に在籍をしながら、
コンプリートデンチャー研究会に在籍をしながら、
名古屋顎矯正研究会に参加し、現在に至る。
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