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常滑の矯正歯科 久野歯科医院 ≫ 院長Blog ≫ 【矯正歯科の豆知識】矯正歯科治療における後戻り(リラップス)について

【矯正歯科の豆知識】矯正歯科治療における後戻り(リラップス)について

常滑市で開院113年の歴史のある歯医者 久野歯科医院です

皆様に役に立つ矯正歯科の情報をわかりやすくお知らせします

後戻り(リラップス)について

 
矯正歯科の後戻りとは
 
矯正歯科でいう後戻りとは動的治療が終了して以後に生ずる隙間や傾斜、ガタガタなどのことを指します。
 
後戻りは抜歯して治療した方では隙間を生じることがおおく、非抜歯で叢生治療した方ではふたたび叢生になりやすい傾向があります
 

後戻りの原因

 
リテーナーを使用していない
 
一般的にブラケットによる歯列の矯正は効果的に歯を並べることができます。
 
しかし、それを長く維持するためには保定装置の装着が必要となります。
 
何らかの理由で歯医者の指示通りリテーナーが装着できていない場合に後戻りが起きる可能性が高くなります。
 
悪習癖の存在
 
舌の突出や低位舌、口呼吸などのお口の中の悪習癖(口腔習癖)や態癖(ほお杖、横向きね)などが取り除けていないと後戻りの大きな原因ともなります
 
骨格的に限界をこえた無理な矯正治療
 
予想を超えた成長でコントロールが難しい場合や骨格的に矯正歯科治療の限界を超えていると思われる場合には後戻りの原因となります
 
無理に歯を抜かずに行なった叢生の矯正治療
 
検査を行い、それをもとにした診断で通常、歯を抜いて治療すべきものを無理に歯を抜かずに治療をした場合には後戻りが出やすく、そのほかに歯根吸収や歯髄変性などの可能性も出てきます
 

後戻りの対策

 
定期健診をおこなう
 
定期的に健診に来院していただき後戻りを早めに察知します
 
フィックスリテーナーが部分的に、はずれていれば修理して再接着します
 
動的治療終了時の模型の保存
 
必ず動的治療が終了したときのお口のなかの状態を型にとり模型を作成、保存しておきます。
 
後戻りを早期に発見できた場合には動的治療終了時の模型を利用してアソアライナーなどのマウスピース矯正で対応します
 
ブラケット(ブレース)とワイヤーよる部分矯正
 
部分的にブラケットをつけ、部分ワイヤーを装着して後戻りの部位を改善します。
 
再治療しても保定が不十分であれば同様に後戻りをくりかえすことになりかねません。
 
矯正治療を担当した歯医者の指示に従って、リテーナーを装着し、定期健診でむし歯や歯周病と同様にかみ合わせや後戻りの有無のチェックをすることが大切です。
 
後戻りといっても治療前の状態にもどるわけではないので歯医者に説明をうけて相談しながら対応していくことになると思います。
 
T4Kトレーナーについて
 
混合歯列期からT4Kトレーナー、マイオブレイスを使用しての小児・予防矯正は低位舌や口呼吸、異常嚥下癖などの悪習癖を取り除き正常な鼻呼吸とお口の周りの筋肉の機能を習慣づけ、トレーニングするものです。
 
鼻呼吸が行なわれ、舌が正しい位置にあり、ただしい飲み込みをうながすことで矯正治療後のリテーナーの装着なしで後戻りを防ぎます。
 

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