入れ歯でお悩みの方、入れ歯で苦労されている方をお世話している方へ
常滑の歯医者久野歯科医院です
皆様に役に立つ入れ歯の情報をわかりやすくお知らせします
入れ歯を装着していると転倒を予防することができ、転倒した際にも外傷の軽減に役立ちます
転倒すると骨折の危険度が増し、その結果寝たきり状態となれば、介護する方、介護される方双方に精神的・肉体的負担が重くなります
総義歯の症例 K.K様の報告 その1
患者様の概要
患者様は入れ歯を新しく、作りたいとの希望で来院されました。
偶然にも私の高齢の母と同じケアマネージャーが介護される方を担当されていて、患者様の情報をいただけました。
さらに訪問診療を担当されていた歯科医の先生からも急性炎症の消退処置と、いままでの詳細な経過を情報提供していただきました
お口の中を診査しますと以前に装着されていたブリッジ、歯冠修復物に利用されていたと思われる歯の根の部分が5歯ほど残っておりました
むし歯の歯の根が残っていると入れ歯の粘膜に接する部分の環境が悪化し、細菌が繁殖しやすく炎症の大きな原因となってしまいます。
患者様は「血液がさらさらになる薬」のバイアスピリン、骨粗鬆症の薬のベネットを内服されています。
高齢ですが足取りもしっかりしており全身状態は悪くないようです
処置方針

バイアスピリンは抗血小板薬の中では、効果がマイルドで当院での抜歯で対応できると判断し、全身に対しては細菌感染の予防のためにイソジンによるうがいと抜歯の3日前からの抗生剤を飲んでもらい、対応することにしました。
2回に分けて通常と変わらずに表面麻酔の後、浸潤麻酔を行ない抜歯します。
その後、現在使用している入れ歯を観察、参考にして新しい入れ歯をつくる予定とします