患者様にご負担の少ない歯科治療を目指しています 常滑の歯医者 久野歯科医院です
皆様に役に立つ矯正歯科の情報をわかりやすくお知らせします
T4Kトレーナー・マイオブレイスのⅠデイセミナーに出席する
講師:塩田雅朗先生
塩田雅朗先生は2011年に日本初のマイオブレイスメンバーとなられ、マイオブレイスの日本でのパイオニアで現在も日本のトップランナーとして、ご活躍をつづけていらっしゃる先生です
BWSとは
BWSとはFarrell Bent Wire Systemの略称で筋機能の改善とアーチの拡大を同時に行えるように、設計されたT4Kトレーナー・マイオブレイスシステムでの治療のなかで唯一固定式の装置です。
BWSはマイオブレイス、アクティビティ(機能訓練)とともに3つの鍵として、マイオブレイスシステムのなかでとても大切な処置です
いままでの受講した多くのセミナーでもBWSが紹介されてきましたが、その実際については多くの詳細な説明がされていなかったと思います。
今回はマイオブレイスシステムの3つの鍵のひとつであるBWSに焦点を当てたセミナーに参加しました
セミナー前半
生物学的アプローチの重要性
セミナーの前半ではマイオブレイスシステムのPhilosohyついてお話がありました
Ⅰデイセミナーといっても休憩を挟みながらの5時間の塩田先生のお話は非常に聞き応えがありました。
ひと言も聞き漏らさないようにしていると時々意味不明な場所があり、少し後でそれが先生のジョークであるとわかっても、笑うことさえできませんでした
セミナーの前半は従来の器械的アプローチと生物学的アプローチのちがいについて
Farrellによる矯正治療の生物学的アプローチを理解することの重要性を懇切丁寧に説明していただきました。
BWSの拡大については歯の萌出スペースのためではなく、あくまでも舌房の確保であることをお話いただきました。
セミナーの中盤では実際のBWSのワイヤー部分のアクチベート(活性化)の具体的な方法と注意点をカメラをつうじて見せていただきました。
アクチベート部位や回数、プライヤーの実践的な使用方法、調整方法など、また歯の移動方向とマイオブレイスの役割り、ねらい等について説明がありました
受講生からも多くの質問がありました
セミナーの後半
実習の質問に答える形でマイブレイスシステムの中での
・BWSの必要性
・BWSのアクチベート量、
・アクチベートの位置、ループの調整
・BWSの使用時期
・BWSの使用期間
などについて詳しく解説がありました
BMSを適用し使用するには鼻呼吸が十分に確立されていて就寝時にもはずれていないことなどの注意点をお話していただきました
塩田先生の今までのご自身が長く矯正歯科治療に携わってきた、ご経験から若く熱心な歯科医に向けて今日のセミナーを通じて伝えるメッセージはとても熱いものを感じました。
早期治療、予防矯正についてもFarrellのコンセプトをとおして先生自身のお考えを聞くこともできました。
マイオブレイスによる矯正治療は従来型の矯正治療の1期治療に当たるものではないこと
no brace no ext no retainer beteer faceをしっかりと確認させていただけました。
帰宅するとき新幹線の中でセミナーの後、いつも感じることですが明日からの診療にどのように取り入れ、役立てていけるのか期待と不安が混ざった複雑な気持ちとなって車中から流れる景色を見ています。
世間では「ジジイ」に分類される私が今後どれほどの5歳から15歳までの子供たちと出会い、接することができるのかわかりませんが塩田先生の今回の講習を糧に診療をつづけていこうと思います