久野歯科医院です
皆様に役に立つ歯科の情報をわかりやすくお知らせします
定期的な歯科健診でお口の健康を保ちましょう
「歯科医院(歯医者)へは歯が痛くなった時にいけばよい。」「歯の痛みさえとってもらえばもう歯医者には用はない。」などと考えていませんか?
お口の健康を長く保つ1番の早道はお口の中を病気になりにくい環境にしておくことです。
このために欠かせないのが定期健診です。
できれば6ヶ月に1度、少なくとも1年に1度は歯科医院でお口の中の状態をチェックしてもらいましょう。
定期健診のメリット
定期健診のメリットには
・定期的に歯や歯ぐきのセルフケアではできない場所のクリーニングをおこなう(プロフェショナルケア)ことでお口の健康をたもつ
・自分のお口の中の状態や歯ならびにあった歯磨きの方法を指導をうける
・歯や歯ぐきをはじめとするお口の病気を早期発見、早期治療ができる
・症状がひどくなってから受診するよりも、治療期間と治療費用を少なくすることができる
子供の歯科健診
日本では、子供の歯科健診は1歳6ヶ月児、3歳児、保育園幼稚園、小中学校、高校で法定の歯科健診を受けることができます。
常滑市では常滑市保健センターにて、行政の歯科に対する深い理解と常滑市歯科医師会の協力により、これに加えて、2歳児、2歳6ヶ月児に対しても歯科健診をおこなっていて、その結果1歳6ヶ月より3歳まで6ヶ月毎に歯科健診を受けることができます。
むし歯のチェックに加えて歯磨きやむし歯の予防方法などを指導しています。
希望者にはフッ化物の塗布も実施しています。
公立の保育園から公立の小・中学校ではフッ化物の洗口も行なってむし歯の予防に努めています。
しかし高校卒業から39歳までの間では法定の歯科健診を受ける機会はほとんどありません。
また若い世代の歯科の通院者率は低い状況です。
成人の歯科健診
歯を失う原因となるむし歯や歯周病は症状が現れたときにはかなり進行している場合が多く、とくに40歳ぐらいから進行した歯周病を有する人の割合が増加していきます。
60歳ぐらいになると定期的に歯科受診している人は残っている歯の本数が多く、むし歯にかかっていない歯の本数も多いという調査結果が出ています。
常滑市では現在、節目の歯科健診として歯科総合健診が30歳から70歳まで5歳刻みで行なわれています。
歯科総合健診には口腔がん検診も含まれており、常滑市の口腔がん検診は日本での口腔がん検診のさきがけとなっています。
常滑市に住民票のある方に案内がいくようにしてあります。
常滑市では令和4年年度の歯科総合健診が5月1日から10月31日までで実施される予定です
このような自治体の歯科健診を上手く利用しながら歯科医院で定期的に歯科健診を受けることも良いことであると思います。
高齢者の歯科健診
お口の中の状態の悪化が、もとで寝たきりにまでつながることもある高齢者は入れ歯が合わなくなるなど、高齢者に特有なトラブルも多く、オーラルセルフケアが上手くできず、歯周病が重症化したり、口腔機能の低下を早くみつけてリハビリテーションを行なううえでも定期的な健診が必要です。
常滑市では数年後にはオーラルフレイル、口腔機能低下についての75歳以上の歯科健診が始まる予定になっています
お口の健康を保つことでおいしく何でも食べること、歯並びを美しく整えることで素敵な笑顔をつくる事ができて全身の健康の維持にもつながります。
素晴らしい人生を送るために若いうちから、かかりつけ歯科医院で定期的な歯科健診を受けてお口の中を病気になりにくい環境にしておくように心がけましょう。