開院114年の歴史ある歯医者 久野歯科医院です
皆様に役に立つ歯科の情報をわかりやすくお知らせします
電動歯ブラシについて
電動歯ブラシっていいんですか?
電動歯ブラシを使いたいけど何がいい?
電動歯ブラシについて患者様から質問があります。
電動ブラシは当コラムでお話したように、最近では家庭のなかに電動歯ブラシが普及してきています。
2013年の調査によりますと電動歯ブラシの普及率は22.9%となっており、年々増加の傾向にあります。
電動歯ブラシの利点
電動歯ブラシは使い方が上手になると、歯ブラシで手で磨くよりも多くの歯垢を落として歯肉炎を抑える効果があります。
電動歯ブラシを使うと歯垢減少率は手磨きの歯垢減少率より10%も高くなったという報告があります。
電動歯ブラシに替えてから歯みがきの回数や時間が増えた人も多く見られます。
電動歯ブラシは手で磨くより力、動きが一定で効率よく磨け、疲れを知りません。
電動ブラシ使用の注意点
しかし電動歯ブラシを使用するにあったっては注意も必要です。
強く押し付けたり、電動歯ブラシ自体を歯ブラシと同様に動かしたりと、使用法が間違っていれば、汚れが取れないばかりか歯肉にも悪影響を与えかねません。
電動歯ブラシを使用したからといって、歯ブラシが当たっていない歯の部分があれば汚れ(プラーク)は取れません。
効率がよいので長時間の電動歯ブラシの使用で根面などの歯が減ってしまう危険もあります。
研磨剤の配合された歯磨き粉はやはり、効率がよいので歯の表面や歯ぐきを傷つけるリスクが高くなります。
歯科医院でのブラッシングについてのチェック時に、ご自身で磨けていない部位を確認して磨きにくい部位を磨くようにしなければ電動歯ブラシを使用しても同様のことが起こります。
電動歯ブラシを使用すれば、むし歯や歯周病が予防できるのではないのです。
上手に使い分けましょう
オーラルセルフケアにはその人に合ったそれぞれのケアプランが必要になってきます。
子供の仕上げ磨きにはプラウトのようなワンタフトブラシとフロスを使用する方が良いと思います。
介護の現場ではブラシヘッドの回転する「ブラウン」ような電動歯ブラシがよいでしょう。
時間の制約があり、ベッドサイドなどの環境では電動歯ブラシは実力を発揮します。
常滑の歯科、矯正歯科の久野歯科医院では現在のところでは電動歯ブラシではソニッケアーを奨めています。
電動歯ブラシは正しい方法で使用すれば、面倒な歯みがきをたのしい生活習慣に変えてくれるかもしれません。