体にご負担の少ない歯科治療を目指しています 久野歯科医院です
皆様に役に立つ歯科の情報をわかりやすくお知らせします
ペースメーカーを使用している患者様の歯科治療について
心臓は健常であれば、ドックン、ドックンと規則正しいリズムで拍動しています
しかし、何かの原因によってその規則的なリズムに変調が来て異常に早くなったり、異常に遅くなったりまたリズムが不規則になったりすることがあります。
このような心臓の拍動の状態を不整脈といいます。
器質的異常の不整脈
基礎疾患をもつ不整脈です
基礎疾患には心臓弁膜症、高血圧、慢性肺疾患、原発性心筋症、ジギタリス中毒などです
機能的異常の不整脈
気質的な異常を全く認めない不整脈です
煙草の吸いすぎ、コーヒー・お茶・酒の飲みすぎ、睡眠不足、ストレスなどがあげられます
主な不整脈
健康な成人の安静時の脈拍数は毎分60から80です
不整脈には異常に脈拍数の増加する頻脈、減少する徐脈、来るべき周期より早く収縮する期外収縮、洞性不整脈、WPW症候群、心房細動、房室ブロックがあります
ペースメーカーについて
心拍数の病的な減少によって循環不全を起こす者に人工的な電気刺激を心臓に規則的に与えて、心拍数を生理的に保とうとするのがペースメーカーの役割りです。
ペースメーカーを使用している患者様の歯科治療について
・ペースメーカーの使用により日常生活に支障がなければ一般の歯科治療については問題がありません
・歯科治療によるストレスの軽減を心がけます
・局所麻酔を痛みや刺激を少なく、ゆっくりと薬液を注入し充分に行ないます
・飲まれているお薬(血液がさらさらになる薬)に注意が必要です
・そのため抜歯等の外科処置は対応に配慮が必要です
・歯科治療には多くの電気器具が使われていて、その時に発生する電流や電磁波がペースメーカーに影響を及ぼすとされていましたが、お口の中でのみ使用されるものでは、ほとんど影響はないと思われます。
ペースメーカーを装着している患者様でも他の患者様と同じように痛みの少ない、安全な歯科治療に努めます。