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常滑の矯正歯科 久野歯科医院 ≫ 院長Blog ≫ 【歯医者の豆知識】オーラルフレイルは体が弱っていく最初のサイン

【歯医者の豆知識】オーラルフレイルは体が弱っていく最初のサイン

常滑市の久野歯科医院です

皆様に役に立つ歯科の情報をわかりやすくお知らせします

お口から健康寿命を延ばすオーラルフレイルの予防のすすめ

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常滑市では令和4年6月1日より11月30日までの期間で75歳の市民を対象に高齢者歯科健診(オーラルフレイル)を行います
 
来年は、今年から継続されて行われる予定です
 
フレイルやオーラルフレイルについてはこの院長ブログや当院のコラムで説明していますが、オーラルフレイル健診(高齢者歯科健診)が始まる機会に、ここでもう一度確認しておきましょう
 
オーラルフレイルとは
 
物が食べずらくなったり、むせてしまうことが増えてきたり、滑舌が悪くなってきたりと言ったお口の中の機能の衰えのことをオーラルフレイルと呼んでいます。
 
お口の中やお口の周りのトラブルは高齢者の体が弱っていくサインです。オーラルフレイルはフレイルの始まりです
 
フレイルとは
加齢に伴い心身の活力の低下した状態のことをいいます。
 
フレイルは簡単に言えば歩くこと、しゃべること、食べることが不自由になり弱っていく現象ともとらえられます。
 
歩くことは体力、筋力、運動機能の低下など肉体に関係します。
 
食べることは咀嚼機能の低下から低栄養になることに関係します(肉体的フレイル)
 
しゃべることは認知機能の低下、ひきこもり、社会とのつながりの減少などに関係します(社会的フレイル)(精神的フレイル)
 
フレイルは要介護と健康な状態の中間のイメージです
 
オーラルフレイルはフレイルの始まり
 
フレイルに関係している3つの項目の2つがお口の機能に関係しています
 
食は健康を支える源です。
 
食欲の低下や食事内容の偏りは低栄養を招き、体の機能の低下につながります。
 
咀嚼機能、接触機能に不安があると外食や旅行などの外出もおっくうになり、社会や人と人とのつながりが希薄になっていきます。
 
オーラルフレイルは高齢者が身体的、社会的、精神的に弱っていくフレイルのきっかけになりやすいと考えられます
お口の機能低下の判断ポイント
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最初に自覚するのは、硬いものがたべにくい、かみずらい食品が増えてくることです
 
また注意しなければならないことは、ご自身のお口の衛生環境への関心がなくなってくることです。
 
きちんとした歯磨きなどの口腔セルフケアをしなくなったり、歯医者に通わなくなることなどはオーラルフレイルが起きやすくなります
 
オーラルフレイルからフレイルへ
 
硬い食品が食べにくくなると、柔らかい食品ばかり食べるようになり、かむ力がおとろえてきます。
 
噛む力が衰えてくるとさらに食品がかめなくなり、柔らかい食品に限定されて悪循環を生じます。
 
全体的に口腔咀嚼機能の低下が心身機能の低下につながっていきます
 
オーラルフレイルの予防対策
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オーラルフレイルにならないようにするには歯を磨きましょう
 
歯に付着する歯垢(プラーク)は細菌の温床です。
 
歯ブラシなどで取り除かなければむし歯や歯周病の原因となり、オーラルフレイルへと進んでいきます。
 
歯科定期健診などで正しいブラッシングの仕方などを再確認してください。
 
口腔セルフケアでは歯間ブラシ、デンタルフロスなど歯ブラシプラスアルファが効果的ですが、使用前に歯医者で使用法について聞くのもよいと思います。
 
高齢者で修復物の多いお口の中では歯間ブラシが有効です。
 
むし歯の経験のない方はフロスが使いやすいと思います。
 
細菌がお口の中で最も繁殖する時期は寝ている間です。
 
就寝時は唾液の分泌が少なくなります。
 
寝る前の口腔ケアを念入りに行うようにしてください。
 
歯磨き以外の予防対策
 
歯のケアと同様に舌のケアが大切です。
 
舌の機能が衰えてくるとむせたり、誤嚥につながりやすくなります。カ行、サ行、タ行、ナ行、ラ行が発音しずらくなることが起こります。
 
あいうべ体操や早口言葉などは取り入れやすいとおもいます。
 
最初は鏡で口元を見ながら、大きく、大げさに口や口の周りを動かすことを意識して行うと良いでしょう。
 
徐々に回数を増やしていきます。
 
歯科医は治療中のむせや吞み込みの悪さに早期に気づきます。
 
歯科医の指導に従うことも大切です。
 
日常生活での注意
 
お口の中のケアに努め、むし歯の発生や歯周病の悪化の予防に努めます。
 
不幸にして歯に欠損がある場合には咀嚼機能の回復のために入れ歯も必要です。
 
歯ごたえのある食品をたべようにしましょう。
 
魚介類ではタコ、イカ、エビ、めざし、煮干しなど、肉類では赤みのステーキや空揚げ、野菜ではレンコン、ゴボウなどの根菜類、枝豆など、炭水化物ではフランスパンなどがあげられます
 
大切な歯科定期健診
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75歳以上の高齢者はオーラルフレイルが表面化してきます。
 
オーラルフレイルとなると食品がよく咬めず栄養が隔たり、食事量も減り、低栄養に至ります。
 
低栄養は寿命の短縮につながり、全身のフレイルにすすんでいきます。
 
50代60代では口や口の周りの衰えを自覚することは少ないと思いますが、老後のためにむし歯の発生や歯周病の悪化を予防し将来の健康にそなえることも大切であると考えます。
 
常滑市では現在30歳から70歳まで5歳刻みで住民票が常滑市にある市民に歯科総合健診を行っています。
 
歯科総合健診を利用して定期健診で歯医者を受診するのも良いと思います。
 
 
 

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