開院114年の歴史のある歯医者 常滑の久野歯科医院です
皆様に役に立つ矯正歯科の情報をわかりやすくお知らせします
子供の歯列矯正について
下顎の前歯の乳歯が抜け、永久歯の前歯が萌出してくる5歳から6さい頃に、お母様は子供をお連れに小児の矯正相談などで来院されます。
お母様は、お子様のかわいかった乳歯が抜け、大きな永久歯が発達途上の顎に生えてきているのが異常に思われる方も少なくないと思います。
また、下顎の前歯が曲がって生えてきていてガタガタになりそうで心配だと、相談を受けることもしばしばです。
5歳から12歳ごろまでの小学生で、お口のなかの歯の状態は乳歯と永久歯の混ざり合った混合歯列期と呼ばれています
混合歯列期に行なう矯正歯科治療の対象は子供の成長と発育を考慮して骨格、機能に重点が置かれ、それと共に萌出してくる永久歯の余地(スペース)の管理、成長・発育に悪影響をあたえる因子を取り除くことが主体となり、個個の歯の不正の改善は最後となります
この考え方は一般的な矯正治療の1期治療でもマイオブレイスでも同様です
よく言われることに矯正歯科治療は山登りにたとえられます
山頂は治療の完了の目標である調和の取れた正常な永久歯列と正常なかみあわせの獲得ですが治療開始年齢、開始時期である登山口は患者様で各々違います。また登山の方法(治療法)もその方にあった方法がえらばれます
子供の矯正装置について
子供の矯正装置は取り外しのできる装置を使用する頻度が高いと思われます
マイオブレイスでは非抜歯で(no extraction)、固定式のブラケットを使用しない(no brace)、保定装置を使用しない(no retainer)ことを説明していて、従来の2期治療で必要となってくる抜歯や固定式の装置を使用しないことをめざしています。
従来の1期治療でも同様に子供の歯列矯正では歯を抜くことも固定式のブラケットを付けることはほとんどありません。
大切なお母様・保護者様の協力
子供の歯列矯正でお願いしたいことは治療を成功に導くのはお母様、保護者の方(家庭で一番長く小児と接している方)の協力が必要であることです。
子供といっしょになって治療に参加され興味を持っていただくことが大切です。
家庭での機能訓練は退屈で早期の効果がわかりにくいですが、継続することが大切です。
まず治療を受ける小児とともにお母様、保護者の方も矯正治療を担当する歯科医師の指示に従ってください。
装置の使用は歯科医の指示に従う
小児の矯正治療に使用される取り外しのできる装置はお口の中を清掃するのには都合がよく、お口を清潔に保つことができることも利点の一つですが、自分の意思での装着となります。
正しい使用法を理解して装置を装着しないと、治療効果が十分に発揮できませんし、破損や装置の紛失にもつながります
口呼吸の体への悪影響の説明やあいうべ体操の指導、鼻呼吸、嚥下訓練など機能訓練の説明と指導は当院内で行ないますが大半の機能訓練の時間は家庭です。
家庭での顎機能矯正装置の使用と機能訓練が大切です。
診察とレントゲン撮影、定期的な模型の採得と口腔内・顔貌の写真撮影をおこない治療効果の評価をおこないます。
子供の矯正開始時期
治療開始の時期は下顎の前歯が4歯生え変わる時期が適当であると思います。
治療時期に関しましては矯正治療を担当する歯科医師により、また小児の不正咬合の状態により乳歯列より治療を開始する場合があると思いますが、当院では乳歯列からの矯正歯科治療は行なっておりません。