常滑で115年の歴史のある歯医者 久野歯科医院です
皆様に役に立つ歯科の情報をわかりやすくお知らせします
ロコモティブシンドロームとは
加齢や疾患により骨や筋肉、神経、関節などの運動器に障害が生じると歩行のための移動機能が低下した状態をいいます
サルコペニアとは
老化による筋肉の減少のことをいいます。
サルコペニアは臓器別の疾患で分類すれば、筋肉の病気です。サルコペニアが進行していくとフレイルとなります。
フレイルの原因のひとつにサルコペニアがあります
フレイルとは
体が加齢によって衰えて虚弱に成っている状態をいいます。
フレイルは疾患名ではなく概念的なものです。自立から要介護までの間にある状態で、適切に関わることで元の健康な状態に戻ることができます。
オーラルフレイルとは
オーラルフレイルはフレイルと同じように概念的なもので、お口の中の機能の低下のことをいい、フレイルと相互関係にあるといえるでしょう。
オーラルフレイルの状態を疾患名では口腔機能低下症とよんでいます。
体の衰えであるフレイルの前にお口の衰えであるオーラルフレイルの兆候が見られます。
オーラルフレイルと体の関係には第1段階として滑舌の低下や口の乾きが見られます
加齢や基礎疾患のために唾液の分泌が少なくなります。
オーラルフレイルではこの傾向が増し、むし歯ができたり、歯周病が悪化したりしやすくなります。
むし歯や歯周病で痛みが発生したり、腫れたりしていると物がかみにくくあり食欲の低下を引き起こす可能性が出てきます。
第2段階では咬む力の低下で食べる量が少なくなり、栄養不足になれば体の虚弱が進行していきます。
第3段階になると咬めない状態がすすみ飲み込む力が低下して要介護のリスクが急激に高まっていきます。
オーラルフレイルから始まるフレイル
お口は食べ物を摂取するばかりでなく、他の人としゃべること、自分の意思を他のヒトに伝えるなどコミニュケーションをつかさどる機能の一部を受けも持つ役割りもしています
また新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ、誤嚥性肺炎など肺を冒す感染症のウイルス・細菌は口から侵入してきます
入れ歯を入れていない高齢者には転倒や引きこもりが多いという報告も見られます。
オーラルフレイルから始まり、食べ物から十分に栄養が取れないと肉体的な虚弱(フィジカなルフレイル)となりコミュニケーションがとれなければ精神的な虚弱(メンタルなフレイル)、引きこもりが生じれば(ソーシャルなフレイル)に陥る可能性が高くなってきます。
フレイルの予防にはこの3つの底上げが必要です。
大切なオーラルケア(口腔ケア)
8020を達成している高齢者はオーラルフレイルを予防してフレイルに陥らないようにオーラルケアをお願いします。
20本以上歯のない高齢者の方はこれ以上歯を失わないように残った歯の治療とケアに努めましょう。
歯のないところには入れ歯を入れてすこしでもよくかめるように・・、低栄養は直接、命に関わってきます。
栄養バランスのよい食事に努めてください
久野歯科医院 院長
久野昌士