開院115年の歴史ある歯医者 久野歯科医院です
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睡眠時無呼吸症候群について
家族から「いびき」を指摘されたことはありませんか?
寝てるはずなのに眠気が襲ってくることはありませんか?
日中のだるさを感じることがありませんか?
その症状は睡眠時無呼吸かもしれません
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時の歯ぎしりは、人に指摘されてはじめて気づく事も多いのですが睡眠時の無呼吸も本人には自覚がありません。
激しいいびきの後に呼吸が止まることを、家族や旅行を共にした友人によって指摘されることが多いようです。
日本には睡眠時無呼吸症候群の潜在患者は人口の2からから3%といわれていて、睡眠時無呼吸症候群と合併しやすい生活習慣病のリスクは高血圧約2倍、心疾患約3倍、脳血管障害約4倍、糖尿病約1.5倍となっており、他にも多血症、肺高血圧、不整脈なども合併しやすくなります。
最近では新型コロナウイルス感染症との関連もいわれています
しかし見過ごされているケースも多くあります。
睡眠時無呼吸症候群が及ぼす悪影響
呼吸の停止で睡眠が中断され、深く眠れないので日中ひどい眠気に襲われ仕事や社会生活に支障をきたすこともありえます。
車の運転中などに眠気が襲ってくれば、大事故の発端となったり人の安全を守る職業に就かれている方には仕事中の眠気は、多くの人の命を脅かすことになりかねません。
無呼吸の多くの原因は舌の根元が気道に落ち込んだり扁桃腺の肥大で気道が塞がれてしまう閉塞型といわれているものです。
睡眠時無呼吸症候群の治療
閉塞型の睡眠時無呼吸症候群の治療法は、気道の閉塞を防ぐ「鼻CPAP(シーパップ)」という装置を利用することが基本となります。
鼻CPAP(シーパップ)とは睡眠時に鼻にマスクを装着して機会で空気を送り込む装置です。
現在では相撲の力士の睡眠には欠かせない装置ともなっています。
しかし軽症の人にはマウスピースの一種である口腔内装置のスリープスプリントの使用で閉塞を防ぐことが可能です。
スリープスプリントとは、寝る時に口の中に装着するもので下顎を前に突き出すようにして舌の根元が気道に落ち込むこと防ぎます。
内科や耳鼻科で検査が行われて、睡眠時無呼吸症候群と診断された患者様は歯科でのスリープスプリント治療が可能です。
久野歯科医院 院長
久野昌士