目立たず無理せず背伸びせず 常滑市の歯医者 久野歯科医院です
2023年9月で久野歯科医院は開院116年となりました
このように歯科医療に長く携わって来られたのは当院を信頼してご来院いただいた患者様方のおかげであると思っております。
今回、当院の照明をすべてLEDへの変更をお願いしたりネット環境の整備や警備について電気関係でお世話になっている,野田電化センターのご主人様より当院の貴重な写真資料をいただきました。
出展は大正4年発行の「愛知県知多郡西海岸写真帳」に載っているもので、久野歯科医院の治療室と待合室の室内写真と私の祖父の久野儀三の写真が載っております
歯医者の黎明期の写真で当時の様子がよくわかるものです
歯を切削する器械はもちろん電動のものではなく足踏みのもので、局所麻酔も不十分で歯科治療は苦痛との戦いであったことが想像されます
足踏みエンジンが中央に。
診療台が2台設置されているようです
待合室であろう写真には床の間に掛け軸があり、柱時計、火鉢の周りには座布団が配置されているようです
治療前や治療後のお口の中の確認に使用されていたのでしょうか?鏡台らしきものも柱時計の下に設置されています。
当院の裏の高齢の母の自宅にはボタンの彫りが施されている常滑焼(朱泥)の火鉢が数個ありますが、現在では各室にエアコンが設置されていて最近では炭を入れることもなくなりました
時代の流れ、科学の進歩により世の中は大きく変化しています
歯科医院でもお口の中の精密な試料採取、診断・治療のために歯科用CTを備えているところも多くなりました
インプラント治療では数々のリスクの回避のために歯科用CTは必須のものとなっています
歯科用ハードレーザーによる治療も一般的になってきているようです
根管治療や審美形成外科ではマイクロスコープを使用して治療や仕上がりのの正確性を高く保つことができます
お口の型取りにしましても口腔内デジタルスキャナーによりデジタルデータで技工所に送ることができるようになっています
すべてにおいて高額な設備投資が必要ですが患者様の利益になるようであれば,設備を備えなけばなりません
しかし保険診療では使えない部分があったり、現在までの設備で代替できるものもありますので慎重に採用を進めることも大切であると思います
今年も目立たず無理せず背伸びせずでよろしくお願いいたします。
久野歯科医院
院長
久野昌士