目立たず無理せず背伸びせず 常滑市で開院116年の歴史ある歯医者の久野歯科医院です
皆様に役立つ歯科、矯正歯科の情報をわかりやすくお知らせします
部分矯正での隙間の閉鎖とブラックトライアングルの改善
患者様の概要
T,K様は歯周病の定期健診で当院を受診されました
今回は下口唇の口内炎について相談がありました
下顎右側の前歯が唇側に傾斜、突出しているため口内炎ができやすく困っているとのことでした
突出している歯の処置法として矯正歯科治療を望まれていました
お口の中を拝見しますと下顎の右側中切歯が下口唇にあったているのが判明しました
処置方針
突出している下顎右側中切歯を歯列弓に取り込むには歯を移動させるスペースがありません
口内炎の原因となっている突出している下顎右側中切歯を抜歯してわずかに残る隙間を部分矯正にてしぼり、スペースクローズを行うことにしました
突出している下顎右側中切歯は神経(歯髄)が除去されており根管治療がされておりました。そのため、歯冠部は変色しております
歯の形が方形でないためブラックトライアングル(歯と歯の間にできる隙間)ができる可能性が高く、ブラックトライアングルへの対応はダイレクトボンディングにて歯の形を整えて対応することにしました
治療経過:その1
突出している下顎右側中切歯を抜歯しました
抜歯により隠れていた隙間を犬歯から犬歯にブラケットを接着し、ワイヤーにてスペースクローズを試みます
治療経過:その2
スペースクローズが完了しましたが予想通りブラックトライアングルが生じました
歯と歯の隣り合ったブラックトライアングルの部分をダイレクトボンディングにて改善します
治療経過:その3
口内炎の主な原因であった突出した前歯の抜歯を行い、スペースクローズを部分矯正で行い、ブラックトライアングルの部分をダイレクトボンディングにて改善しました
一連の治療の流れを途絶えることなく、1人の歯医者が治療することも当院の強みであると思います