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常滑の矯正歯科 久野歯科医院 ≫ 院長Blog ≫ 【小児矯正症例 治療報告】1期治療 上顎中切歯翼状捻転、下顎前歯叢生、過蓋咬合Y.S様 男性(知多市在住)

【小児矯正症例 治療報告】1期治療 上顎中切歯翼状捻転、下顎前歯叢生、過蓋咬合Y.S様 男性(知多市在住)

歯ならびでお悩みの方へ   久野歯科医院です

了解をいただきました主に常滑在住の患者様の矯正歯科治療の報告をいたします

どのように治療がすすんでいくか、写真を提示して解説していきます

常滑市在住Y.S様 男性 治療報告

 
混合歯列期の治療目標
 
小児は3歳でおおよそ乳歯列が完成して6歳前後で下顎の前歯が乳歯から交換がはじまり、6歳臼歯とよばれる第1大臼歯が萌出してきます。
 
この時期には側方歯は乳歯で混合歯列期と呼ばれています。
 
混合歯列期の治療の目標は
 
・骨格の不正の改善・機能の回復
 
・成長発育に悪影響を与える因子の除去
 
・スペースの管理です
 
患者様の概要
 
知多市在住のY.S様はお母様とともに来院されました。主訴は上顎中切歯の翼状捻転です。
 
翼状捻転とは両側の中切歯が対称的にあたかも羽を広げたかのように回転している状態で「Winging」とも言われています。
 
加えて萌出し始めた下顎の前歯群の叢生が不安であるとのお母様からのお話でした。
 
 
DSCN0250.JPG
 
 
咬みあわせが深く、過蓋咬合で下の歯は見えません
 
中切歯が翼状捻転(Winging)しています
 
DSCN0254.JPG
 
 
 
下顎の前歯に叢生が見られます
 
上顎の犬歯から犬歯までの幅の長さが不足しているため、取り外しのできる床型の矯正装置を使用しファンタイプという装置の付いた拡大床を使用します
 
翼状捻転が患者様、お母様は気になるとのことなので短期的にブラケットとワイヤーを使用します。
 
 
治療経過その1
 
ファンタイプの拡大床を装着の後、拡大のためのスクリューの装置を2週間に1度を目安に回転させ、犬歯から犬歯の幅を広げていきます。(犬歯はまだ萌出しておりません)
 
順調に拡大がすすみましたが中切歯の間が拡がり、隙間が大きくなったことと、主訴である翼状捻転を改善するために1時的にブレースとワイヤー、リンガルボタンなどの固定式の装置を使用して前歯の歯ならびを改善します。
 
患者様やお母様の主訴に対して対応することも必要です。
 
上顎の側方への拡大で下顎の前歯の叢生も次第に改善されつつあります。
 
下顎には拡大床は装着していません
 
 
DSCN0077.JPG
 
 
DSCN0084.JPG
 
 
治療経過その2
 
主訴の翼状捻転の改善と中切歯間の隙間の閉鎖を行なった後、固定式の装置は取り外してパラレルタイプの拡大床を新しく装着してもらいました。
 
1週間に1度拡大装置のスクリューを専用の器械で回転させ上顎の側方拡大をおこないます。
 
装置が口腔内の上顎にフィットしていることが大切です。
 
・永久歯への交換が順調に行なわれているか
 
・萌出スペースの確保はできているか
 
・悪習癖は発現していないか
 
・下顎の大きさや上下の奥歯のかみ合わせ
 
などに注意しながら拡大を続けたり、拡大を中断したりして治療を続けます
 
DSCN0408.JPG
 
 
下顎前歯の叢生も改善傾向にあります
 
DSCN0416.JPG
 
 
治療経過その3
 
乳歯から永久歯への交換がすすんでいます
 
DSCN0686.JPG
 
 
乳歯から永久歯への交換が行なわれて拡大床が不適合とならないように調整しながら、拡大床をつづけて使用してもらいます
 
依然として咬みあわせが深いので咬合挙上板(バイトプレート)を使用してかみあわせを改善します
 
治療経過その4
 
CIMG1013.JPG
 
CIMG1024.JPG
 
乳歯から永久歯への交換がほぼ完了しました
 
混合歯列期の矯正歯科治療の大きなの目的であった
 
・骨格の不正の改善
 
・機能の回復
 
・成長発育に悪影響を与える因子の除去
 
・スペースの管理
 
は達成できたと思います
 
混合歯列期の1期治療がほぼ終了し2期治療を開始する移行期です
 
この時期にもう一度診断を行ない、患者様や保護者の方と相談し希望を伺いながら治療をすすめます
 
治療期間 混合歯列から乳歯より永久歯交換完了まで
 
治療費用 22万円
 
 

0569-43-1124
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