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常滑の矯正歯科 久野歯科医院 ≫ 院長Blog ≫ 【毎日の診療から】帯状疱疹は手遅れにならないために早期発見・早期治療が大切です

【毎日の診療から】帯状疱疹は手遅れにならないために早期発見・早期治療が大切です

常滑の歯医者 久野歯科医院です
 
皆様に役立つ歯科の情報をわかりやすくお伝えします
 

帯状疱疹は重症化しない前に早期発見・早期治療が大切です

 
感染症といえばインフルエンザ、コロナウイルス感染症、子供におおくみられる手足口病、マイコプラズマ肺炎などが思い出されます
 
忘れてならないものに帯状疱疹があります。
 
帯状疱疹も他の感染症と同じく重症化させないために、手遅れにならないために早期発見・早期診断・早期治療がとても大切です
 
帯状疱疹について
 
帯状疱疹は以前にかかった水痘(水疱瘡)のウイルスが体内に潜んでいて、加齢、ストレス等を原因として免疫力の低下に伴い発症します。
 
チクチクやきりきりとした痛みが起こり、全身的な倦怠感を感じることが多く、発疹が神経支配領域に沿って次第に現れ、水疱を形成します。
 
水泡が潰れて、かさぶた状になり快方に向かいますが、問題は罹患した神経支配領域の痛みと後遺症です
 
大腿部かららせん状に水痘ができればその部位の神経の支配領域に、脇腹に水痘ができれば肋間神経の支配領域に、顔面に水痘ができれば、顔面神経、三叉神経に痛みの後遺症が現れる確率が高くなります
 
特に顔に起こる帯状疱疹は初期では歯科での歯の痛みと区別することが難しいことがしばしばあります。
 
水疱が形成される前に発見し、治療したいものです
 
顔面に発生する帯状疱疹について
 
顔面に起こる帯状疱疹は顔面神経の麻痺を起こしたり難聴、眩暈(ラムゼイハント症候群)が現れることがあります。
 
ラムゼイハント症候群は早期の治療で治すことができます
三叉神経に持続性の強い痛みの後遺症が現れる確率が高齢者では高い確率でみられます
 
三叉神経第1枝への帯状疱疹では重症になりますと失明の可能性もありますので注意が必要です
 
治療について
 
早期発見・早期診断・早期治療で症状を軽くでき、後遺症の痛みも軽減できます
 
早めに発見できれば抗ウイルス薬を内服と発症部位への抗ウイルス薬の塗り薬で対応できます。
 
痛みにはアセトアミノフェンなどの鎮痛薬が使用されます。
 
症状の重い場合には入院し抗ウイルス薬の点滴治療が必要となってしまいます
 
皮膚の発疹が無くなった後の後遺症の強度な神経痛には抗うつ剤(アミトリプチリン)や疼痛治療薬(プレガバリン)などが投薬されます
 
予防について
 
どの疾患でも予防に勝る治療はありません。
 
常日頃からの健康管理は大切です。
 
また帯状疱疹には予防ワクチンがあります。
 
予防ワクチンには2種類があり、接種回数、効果、費用、副反応の程度など各々短所と長所があるので自分に合ったワクチン接種を行ってください。
 
ワクチンの接種は高齢者には非常に有効で50歳を過ぎると接種できます
 
免疫力の低下する高齢者の帯状疱疹は治療が遅れると後遺症の神経痛があらわれ、日常生活に影響を与えたり命に関わる事態になる可能性があります
 
重症化させないために、手遅れにならないために早期発見・早期診断・早期治療がとても大切です
 
久野歯科医院 院長
 
久野昌士
 

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