常滑で矯正歯科治療を専門に行っている久野歯科医院 院長です。矯正歯科の最新情報、そして患者様のお口の予防等へつながる情報を掲載しています。
当院では患者様に質の高い治療をご提供できますように、院長自らが全ての矯正歯科治療を行っております。その長年の治療経験/治療技術に基づき「皆様のお役に立つ矯正歯科の情報」から、「症状や治療に対する疑問等」に対し分かりやすくご説明をしたいと思います。
■記事の再執筆日:2021年8月30日(月)13:00
矯正歯科に関し患者様からよくいただくご質問への回答1
Q 普段から強くかみしめる癖があり、歯が減ってしまいました・・・
以前、神経を取る歯科治療をした歯がありましたが、割れたり欠けたりをして、その後に歯を抜いてしまいました。
そのため、現在は部分入れ歯を入れていますが、長く入れ歯をいれていると入れ歯の縁の部分の粘膜が痛くなります。
時には入れ歯が壊れ、修理をくりかえしている状態です他にもっと楽になるような歯科治療はないものでしょうか?
A 強くかみしめている、ご自覚はあるようですね。入れ歯にはその入れ歯に相対する歯の圧痕が強くついています。
長くつらい精神的に厳しい状況/環境の中でできてしまった悪い習慣や癖は簡単に治らず、強いかみしめの悪影響がお口の中に見られます。
まずは身心のリラックスが必要です。自律訓練を習得し、身心のリラックスを心がけてください。
今のまま入れ歯を新しく作ったとしても残っている歯を痛めたり、入れ歯が壊れたりし、お口の中の問題が無くなることはないでしょう。
心身のリラックスに努め、強いかみしめを行なっている自分に気づき、気づいたらやめましょう。
Q 就寝時の歯ぎしりで困っています。数年前、歯ぎしりが原因で歯が2本抜けてしまいました。
残っている歯もかけてきました。咬み合わせも上手くできません。何か効果的な歯科治療法はありますか?
A 歯ぎしり、かみしめはストレスが原因であることが多く考えられます。
眠りが浅い場合に歯ぎしりが起こりやすいといわれています。
寝る前に筋弛緩法や自律訓練法などを行い、十分に睡眠がとれるようにリラックスします。
睡眠中は力のコントロールが難しいため、歯ぎしりによる歯の負担を分散させ、歯ぎしりをしても音が出ない「ナイトガード」というマウスピース型装置をはめるのもお勧めです。
Q 2歳の孫が受け口なのが気になります。大きくなると治りますか?
A 乳歯の時に不正咬合があっても、実は永久歯で100%不正咬合になるとはかぎりません。
歯の生え方や顎の大きさなどは年齢とともに変わっていきます。また顎を前に出している機能的なものかも知れません。
お孫さんはまだ2歳ですから、今の所、特別な歯科治療の必要はありません。
3歳を過ぎたら矯正治療を行なっている歯科医へと相談した方が良いでしょう。
最近は早期の矯正歯科治療を開始する所もあるようですが、当院では乳歯列での矯正歯科治療は基本的に行いません。
Q 小学校3年生の女子で、前歯のガタガタが気になります。奥歯に乳歯もあります。
今から歯科治療を開始した方が良いでしょうか?それとも、永久歯へ全部生え変わってからでも良いものでしょうか?
A 全部永久歯へ生え変わるまで待つケースもありますが多くの場合、永久歯と乳歯が混ざっている時期に将来生えてくる永久歯の場所を確保し、余裕を得ておくことが大切です。
そうすることによって、歯を抜いて矯正治療を行わなければならない確率を低くすることができます。
また、この時期は個々の歯の不正を正すことより悪習癖や機能の改善に重点がおかれます。将来の永久歯列の矯正治療の準備期間として重要です。 しかし、トータルの矯正治療期間が長くなりますため、担当の歯科医とよく相談の上、進めるのが良いでしょう。
Q 矯正歯科治療をしていますが、時々頭痛がします。矯正治療と関係はあるのでしょうか?
A 頭痛には様々な原因と多くの種類があります。20歳代の女性に起こる頭痛には生理痛や片頭痛、緊張性頭痛などがあり、顎関節症でも頭痛の症状が現れるときもあります。
矯正歯科によって歯がガタガタしている状態を治療する過程で、装置が強く歯に当たり顎関節症を起こる可能性も多少あります。ひどい頭痛が続くようでしたら一旦、矯正装置を外してみるのも矯正歯科治療と頭痛の関連性を調べるのに良いと考えます。
一旦、矯正装置を外し、それで頭痛が緩和されるようでしたら、装置が要因と考えられるため、その旨を歯科医へ話し、今後の治療方針を検討するのがお勧めです。
常滑で矯正歯科治療のことでお悩みなら
当院は歯周病治療等の一般的な治療から、患者様のお悩みを解消する治療・矯正治療を行っております。
現在の患者様のお悩みをよくヒアリングし、そのお悩みの要因を様々な角度から検討します。
その上で効果的な治療計画//治療方針を練り練り、分かりやすく患者様へとご説明の後、実際の歯科治療へとあたります。
また矯正歯科治療に関するセカンドオピニオンとして、現状と今後の治療に関するアドバイスも行っています。
歯並びや治療時の痛み等でお悩みでしたら、お一人で悩まずお気軽にご相談いただければと思います。
【本記事の執筆者について】
常滑の矯正歯科専門 久野歯科医院 院長 久野昌士
≪院長の略歴≫
昭和57年:東京歯科大学を卒業する。
昭和57年~61年:東京歯科大学補綴第二講座に在籍
昭和62年~平成1年:愛知学院歯学部口腔外科第二講座研究生
・名古屋YDCAスタディグループ
コンプリートデンチャー研究会に在籍をしながら、
名古屋顎矯正研究会に参加し、現在に至る。